...道ばたには針金の柵(さく)の中にかすかに虹(にじ)の色を帯びた硝子の鉢が一つ捨ててあった...
芥川竜之介 「歯車」
...可憐な虹を描いていた...
池谷信三郎 「橋」
...虹よりも沢山の色を持つてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...スーッと金色の虹(にじ)がたちました...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...集ると飲んで虹のような気焔(きえん)を挙げたのであるが...
高村光太郎 「ヒウザン会とパンの会」
...消えなんとする虹(にじ)の糸...
夏目漱石 「一夜」
...彼(かれ)の未來(みらい)は虹(にじ)の樣(やう)に美(うつ)くしく彼(かれ)の眸(ひとみ)を照(て)らした...
夏目漱石 「門」
...今年も虹は湖(こすゐ)の上さ太鼓橋かけた去年も虹は湖の上さ太鼓橋かけた昔も 今も湖の上さ太鼓橋かけた湖の上さ百間幅の太鼓橋かけた今日も...
野口雨情 「虹の橋」
...湖(こすゐ)の上さ天まで続く虹の橋かけたふりわけ髪の二人の子供渡つて行つた赤い下駄(かつこ)はいて赤い草履(ぞんぞ)はいて手々ひいて行つたかうして...
野口雨情 「虹の橋」
...虹(にじ)のような疲れかたで...
林芙美子 「新版 放浪記」
...たまには虹も見えると云う小説や詩は駄目なのかもしれない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...清川虹子も映画の方で駄目なので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それでもなおその回転する虹に見入っていると...
堀辰雄 「恢復期」
...虹猫(にじねこ)は木精の国に行くことが...
宮原晃一郎 「虹猫と木精」
...そのお城には――土地の人たちが虹猫に話したところによると――一人の悪い大女がゐて...
宮原晃一郎 「虹猫の大女退治」
...虹猫をたゞものでないと見てとつたからです...
宮原晃一郎 「虹猫の大女退治」
...虹ヶ浜の夏にもやっぱりこんな雨の日があったでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...西部のパノフォラム・ロードに虹が浮いて...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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