...御妹(おいもとご)様の御姫様は笠置山(かさぎやま)の洞穴(ほらあな)に棲(す)んでいる土蜘蛛(つちぐも)の虜(とりこ)になっています...
芥川龍之介 「犬と笛」
...自分を俘虜(ふりょ)にしたいのであって...
海野十三 「怪塔王」
...怪人群のため捕虜(ほりょ)になっている風間三郎少年や...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...敵の捕虜になりたくないのだ...
海野十三 「地球要塞」
...殺したり虜(とりこ)にしたりしていったのであった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...囚虜(しゅうりょ)を幽閉したという深い井戸のような穴があった...
寺田寅彦 「異郷」
...虜囚が忘れられたときにもなおその力が残存しているものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あれで礼子は完全に屋上庭園の捕虜になってしまった訳です...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...前に土耳古人の捕虜になつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...二十三才位の背の高い赤毛の捕虜一名に対して行われた...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...太平洋の波をめがけて猛進する!捕虜の高言諸君...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...けれどわたしは、俘虜になつたり、遂には癩病にまでなつてしまつたのですからねえ...
北條民雄 「間木老人」
...その美貌で私の夫を虜(とりこ)にしてしまいました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...先刻電話をかけたのは貴郎でしょう」「それは貴女を捕虜(とりこ)にする手段さ」「母さんか...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...数万の老若男女が、あれほどにおさえ難い熱心さをもって、その神々やその自由を譲るために、あんなにしばしば避けることのできない危険に挺身したのを見るとき、あのように気高い忍耐をもってあらゆる艱難辛苦に堪えたのみならず、あんなに卑怯にも自分たちを欺いたものどもの支配に屈するよりは進んで死を選んだのを見るとき、いやそのある者が、捕虜になると、そのように卑劣な勝ち方をした敵の手から食を与えられるよりは、むしろ飢えて死ぬ道を選んだことなどを見るとき、わたしはあえて予言する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...陳式と夏侯尚との俘虜交換であった...
吉川英治 「三国志」
...敵陣のなかに辱(はずかし)められている捕虜にひとしい心地がするのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...すっかり水木の捕虜(とりこ)となり...
蘭郁二郎 「魔像」
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