...彼女はいつも虚飾を好む...
...彼は自分の成功に虚飾を加えた...
...芸術作品は虚飾を排除しないといけない...
...虚飾だらけのパーティーに出席するのは面倒だ...
...彼女の外見には虚飾がなく、とても素朴に見える...
...此種の驕慢と虚飾と絶望とは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...見え透いた虚飾の言は...
太宰治 「風の便り」
...虚飾にみちた自家広告も愛嬌(あいきょう)だと思い...
太宰治 「虚構の春」
...つとめて虚飾を避けてありのまま...
太宰治 「鉄面皮」
...そのフランクフルト式な虚飾のために毎日かれこれ言われても...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...真実と虚飾とを篩ひ分ける感情基底を失はずしてあることが既に問題なのである...
中原中也 「感情喪失時代」
...無用の誇張と虚飾とを排斥して新しい美をそこに見出そうとしたのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...たとえパリの女性がしばしば偽装し虚飾に酔い利己的に偏り媚態を尽くし冷淡に振舞うことがあるにしても...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...持前の虚飾心から...
久生十蘭 「湖畔」
...その虚飾に流るるものはけっして交際の本色にあらず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...虚飾を繰り広げる天井には水晶シャンデリアが何千という蝋燭(ろうそく)で輝いている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...その虚飾のない生活にあらわれる刻々の生活の姿は...
宮本百合子 「ケーテ・コルヴィッツの画業」
...ないならないなかから、いろいろましな文化もうけいれ知ることも知って伸び育って行こうとする積極さ、美しさ、虚飾ない熱心さ、それを欲します...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その生きた精髄ともいうべきものは長々しい虚飾の下に息もたえだえである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...虚飾から離れて素心になることではあるまいか...
吉川英治 「折々の記」
...そういう方式や虚飾にかまっていなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...虚飾(きょしょく)のない率直さであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...さはあれ、それは今、京の色街に酔い臥して、日夜、赤裸(せきら)な慾情に浸(ひた)っている行状どおり、何の虚飾なく、桎梏(しっこく)なく、ただの人間という以外の何者でもなく、考えたいように自由に考えてみた自己の結着というものである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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