...彼女はいつも虚飾を好む...
...彼は自分の成功に虚飾を加えた...
...芸術作品は虚飾を排除しないといけない...
...虚飾だらけのパーティーに出席するのは面倒だ...
...彼女の外見には虚飾がなく、とても素朴に見える...
...そこには聊(いささ)かの虚飾もなく誇張もない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...些かの虚飾も上下もないのが私の不断の気持を全く解放したらしい...
有島武郎 「骨」
...心にも無い虚飾を申しました...
太宰治 「新ハムレット」
...虚飾も世辞もなく...
太宰治 「水仙」
...たいていありふれた文学的な虚飾なのだから)何も言ひたくないのである...
太宰治 「津軽」
...唐突にしていかにも虚飾の言の如く思召(おぼしめ)し...
太宰治 「不審庵」
...そこにいくらかの虚飾(みえ)と隠し立てとを取り去ることのできぬ女の性格...
徳田秋声 「黴」
...彼れは虚飾にして異を衒ふの癖あるものゝ如く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...して見れば、この骸の上に残された傷も、汚点も、腐爛も、みな俺の臆病、卑劣、虚飾、自己心によって成された罪の紋章であらねばならぬ...
久生十蘭 「湖畔」
...虚飾と並び立つべからざるものなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...生活の必要という立前から虚飾なく統一されている...
宮本百合子 「現実の道」
...ないならないなかから、いろいろましな文化もうけいれ知ることも知って伸び育って行こうとする積極さ、美しさ、虚飾ない熱心さ、それを欲します...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...さう思ふと愈よ虚飾が出たがる...
森林太郎 「混沌」
...虚飾で人の眼をくらましたり自分を偽ったりする暇も金もない...
山本周五郎 「季節のない街」
...あらゆる虚栄と虚飾に傲(おご)る功利道徳と科学文化の荘儼……燦爛として眼を眩(くら)ます科学文化の外観を掻き破って...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...自分をまだ未熟な一凡人として、人間通有の弱さも、何の虚飾もなく、打ち明けていえるのだった...
吉川英治 「大岡越前」
...上手らしく飾らうとする人間の誰にでもある――竹田自身にもある――その賢しげな虚飾であつた...
吉川英治 「折々の記」
...虚飾(きょしょく)のない率直さであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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