...彼女はいつも虚飾を好む...
...彼は自分の成功に虚飾を加えた...
...芸術作品は虚飾を排除しないといけない...
...虚飾だらけのパーティーに出席するのは面倒だ...
...彼女の外見には虚飾がなく、とても素朴に見える...
...美女 (怯(おく)れたる内端(うちわ)な態度)もうもう、決して、虚飾(みえ)、栄燿(えよう)を見せようとは思いません...
泉鏡花 「海神別荘」
...源氏物語の文体は決して浮華虚飾のものでない...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...心にも無い虚飾を申しました...
太宰治 「新ハムレット」
...虚飾もなければ虚偽もなく...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...そして真率朴訥(ぼくとつ)という事から出て来る無限の大勢力の前に虚飾や権謀が意気地なく敗亡する事を痛快に感じないではいられない...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...軽薄浅膚な虚飾心が底の底まで評隲摘抉(ひょうしつてきけつ)され...
久生十蘭 「湖畔」
...虚飾、追従、阿諛、狡猾、因循、愚鈍、冷汗、無智、無能――それぞれ、かういふ名前のついた糸に操られて、手を動かし、脚を投げ、首を振り、眼玉を動かし、口を歪める操り人形に自らを譬へずには居られなかつた...
牧野信一 「或る日の運動」
...遠回しにでも母の虚飾を突ツついてやりたかつた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...あるいは実用的よりもかへつて虚飾的に流れはせぬかと思ふほどである...
正岡子規 「病牀六尺」
...しかるに着物の縞に限りて細きを好むが如きは衣服は殊に虚飾を為すには必要なる者なれば色気ある少年たちの徒(いたずら)に世の流行に媚(こ)びて月並に落ちたるをも知らざる者多きは笑止(しょうし)なり...
正岡子規 「病牀六尺」
...生活の必要という立前から虚飾なく統一されている...
宮本百合子 「現実の道」
...誰でも虚飾が出て來る...
森林太郎 「混沌」
...常におびただしい虚飾と空なる証言に満ちている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それ以外のことを目指した・他の・学問はすべて虚飾にすぎない」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その生きた精髄ともいうべきものは長々しい虚飾の下に息もたえだえである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かれらの虚飾や傲慢や...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...虚飾(きょしょく)のない率直さであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...まして、詩や歌の尊さは、人間としての真を吐露するところにあって、嘘や、虚飾では、生命がない」そういって、慈円は、世評の愚を一笑に附したが、客の朝臣(あそん)は、「しかし、衆口金を熔(と)かすということもありますから、ご注意に如(し)くはありません」「いわしておくがよい...
吉川英治 「親鸞」
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