...虚心になって筆を走らせていると...
岩野泡鳴 「耽溺」
...政府も虚心に有難くそれを聴くべきで...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...と虚心にお伺い申しあげ...
太宰治 「ロマネスク」
...しばらく従来の先入観をおいて虚心に省察をめぐらすだけの閑暇を享有する読者であらば...
寺田寅彦 「科学と文学」
...ゆっくり且(か)つ虚心に眺めて見るだけの手数をしたならば...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...銀子も虚心に見直す瞬間もあるのだった...
徳田秋声 「縮図」
...あなたもそのつもりで虚心に読んで下さい...
夏目漱石 「行人」
...われわれもまた彼の作品にまず虚心にふれていくことが大切であろう...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...藤本が虚心に諒解しているので...
火野葦平 「花と龍」
...問題は虚心に純真に...
藤島武二 「画室の言葉」
...でなければもつと人家の見へぬ方へ行つた方が虚心になれさうなものなのに! といふやうなことをなぢると...
牧野信一 「満里子のこと」
...も一度虚心に読み直して見るがいゝ...
正宗白鳥 「月を見ながら」
...虚心に平然たる状露はれて...
八面樓(宮崎湖処子) 「泉鏡花作『外科室』」
...しかし更に虚心に思へば...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...虚心になりて世界を見よ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...腕を組んで虚心に神の助けを呼びながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ虚心に、月光のなかへ溶けいる思いで吹いた...
山本周五郎 「いさましい話」
...兼好へ虚心に語ったものである...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??