...あんな虚弱な児を真実の親でなくてどうして育て上げられよう...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...虚弱な愚物が生存し繁殖し...
丘浅次郎 「民種改善学の実際価値」
...誰か非常に虚弱な人を気絶から囘復させたり...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...虚弱な自分の体質や...
徳田秋声 「黴」
...ただ自分の身が磨(す)りへらされた――虚弱な者よ――とばかり感じていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の虚弱な身体は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...虚弱な健康の残りを失っただけで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一つは私の虚弱な身體を少しでも改善の途に赴かしめるには田舍が尤もいゝと信じましたから私は此の中學へ赴任することに成りました...
長塚節 「教師」
...平生から虚弱な身体ではましてさうなければなるまい...
長塚節 「隣室の客」
...その巡査は生まれつき虚弱なほうで――ある時など...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...京都大阪辺の富豪家に虚弱なる子あれば...
福沢諭吉 「新女大学」
...其獣行翁の死後には単に子孫に病質を遺して其身体を虚弱ならしむるのみならず...
福沢諭吉 「新女大学」
...其外都て身體虚弱なる者には缺くべからざるの妙品...
福澤諭吉 「肉食之説」
...俺(おれ)の虚弱なのと陰鬱なのとは性得(うまれつき)で...
三島霜川 「青い顏」
...虚弱な、かつて遊び友達もなかったから、従って喧嘩の修練も積んでいない「社会の敵」は、たちまち地べたにへたばってしまった...
水上滝太郎 「遺産」
...元来虚弱な身体は忽ち劇しい神経衰弱に侵されてしまつた...
村山槐多 「悪魔の舌」
...虚弱なために二年ほどの間...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...虚弱な体質で、清廉剛直(せいれんごうちょく)な三平だった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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