...身体の虚弱な生存競争に堪えぬような者でも...
丘浅次郎 「進化論と衛生」
...さらに虚弱なる子を遺させるごときことがあったならば...
丘浅次郎 「民種改善学の実際価値」
...次代の国民はかかる虚弱な厄介者を引き受けたるために...
丘浅次郎 「民種改善学の実際価値」
...ただ自分の身が磨(す)りへらされた――虚弱な者よ――とばかり感じていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...虚弱なジューシエはその無遠慮な健康を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...虚弱な身体にもかかわらず荒らい仕事をしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼女は長く小さいままでいてそれから急ににわかに伸びてゆく虚弱なたちの子供だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...狭い虚弱な胸から息が死人のあえぎのように出てきた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...バルテルミーは、やせた、虚弱な、色の青い、寡黙(かもく)な男で、一種の悲壮な浮浪少年であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...佐治君は強ひてゞも散歩の趣味を養つたならば虚弱な身體を健康に向はしむることが出來るだらうと思つた...
長塚節 「教師」
...十一人目の乳母が虚弱な私を育てた...
長塚節 「隣室の客」
...虚弱な初孫を生ませ...
長谷川時雨 「「郭子儀」異變」
...其外都て身體虚弱なる者には缺くべからざるの妙品...
福澤諭吉 「肉食之説」
...そのため虚弱な體を一層惡くしてしまつて...
堀辰雄 「生者と死者」
...私は貴方(あなた)の體の虚弱なことや氣難(きむづか)しいことを惡いとも何(な)んとも謂(い)ツたのぢやありません...
三島霜川 「青い顏」
...虚弱な、かつて遊び友達もなかったから、従って喧嘩の修練も積んでいない「社会の敵」は、たちまち地べたにへたばってしまった...
水上滝太郎 「遺産」
...元来虚弱な身体は忽ち劇しい神経衰弱に侵されてしまつた...
村山槐多 「悪魔の舌」
...躯が虚弱なので、医師と勘右衛門の主張で定ったらしい...
山本周五郎 「桑の木物語」
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