...愛と涙と敬虔と、孤獨と寂寥と山と湖との心に充てるその材料の世界に云ひ難い親しみを感ずる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...敬虔(けいけん)の念乏しく真摯(しんし)において欠くる所の態度である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...それよりこのかた真に敬虔なるおもいをもってこのみほとけをおまつりして参りました...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...そのあらたまった敬虔(けいけん)さやはでやかな肖像を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はどうしてもその祗虔主義(ピエティスム)の小社会と衝突せずにはいられなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...悲痛な敬虔(けいけん)な声に引き入れられて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...私ならどうでしょう」お品は虔(つつ)ましく口を容(い)れました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...虔しい野らの祈りも...
原民喜 「画集」
...手に祈祷書を持って丘の斜面(スロープ)や落葉松の林の中を眼を伏せて敬虔なようすで歩いていた...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...敬虔(けいけん)な婆さんはすぐに支度をして階下(した)へ降りて...
フランス Anatole France 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...敬虔(けいけん)な気持でいっぱいにする...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...」虔十は顔を赤くして何か云いたそうにしましたが云えないでもじもじしました...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...「おおい、虔十...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...」虔十はだまって下を向きました...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...虔十は口を大きくあけてはあはあ息をつきからだからは雨の中に湯気を立てながらいつまでもいつまでもそこに立ってゐるのでした...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...神様に祈るような敬虔な声を出した...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...曹仁は配下の大将王双(おうそう)と諸葛虔(しょかつけん)に五万余騎をさずけて...
吉川英治 「三国志」
...貴男は敬虔(けいけん)な態度で夜を徹して妾の小指を保管すること...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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