...彼は大なる敬虔を以て基督の苦難と基督の限りなき愛とを瞑想し續けた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そこでばかばかしい療法を敬虔(けいけん)に守っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...歴史及び伝説中の偉大なる人物に対する敬虔の心を転じて之を匹夫匹婦が陋巷の生活に傾注することを好んだ...
永井荷風 「申訳」
...前列に虔(つつ)ましく腰をおろした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...と書かれた敬虔(けいけん)な著であるので...
長谷川時雨 「九条武子」
...貧窮と苦痛とのある処にだけ虔譲と愛とが残されてあるからだ...
葉山嘉樹 「工場の窓より」
...そのままに引用した優しい敬虔(けいけん)な恋の告白であった...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...「虔十、あそごは杉植※でも成長(おが)らなぃ処(ところ)だ...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...そしてぼんやり立ってゐる虔十にきげんよく云ひました...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...虔十はびっくりしてそっちへ行って見ました...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...」虔十が顔をあげて少し怖さうに云ひました...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...その中に虔十の林だけはどう云ふわけかそのまゝ残って居りました...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...朝夕の祈りに敬虔な気持で連り...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...そんな敬虔(けいけん)な筒井の眼のつかい...
室生犀星 「津の国人」
...現代詩人の中(うち)には随分敬虔(けいけん)なような...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...それに相応した仕方で考える方が一層敬虔である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いつも章の冒頭か最初の数頁の中にいかにも敬虔な章句を書きつけるのであるが(一の五十七...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...神に仕え人に仕え自からを忘れる敬虔(けいけん)な者のその姿が...
柳宗悦 「民藝四十年」
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