...千古の典籍の翻訳企図に敬虔の態度を欠かざりしか...
岩波茂雄 「読書子に寄す」
...正造はあたかも父の面前に手をついているような敬虔な面差しで膝を揺った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...他の九人のために毎日曜日の自由を買ってやるためにささげる敬虔な奴隷飼育者である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そこになんともいえない敬虔(けいけん)な気分に打たれるのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...深い敬虔(けいけん)な愛で愛し合ってる二人の者の結合は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...テムポ正しき散歩をなして麦稈真田(ばくかんさなだ)を敬虔(けいけん)に編み――まるでこれでは...
中原中也 「在りし日の歌」
...またそこにみなぎる美しくも清らかな空氣とをいろいろに空想し思ひ描く一種の敬虔(けいけん)な氣持が充(み)ち滿(み)ちてゐた...
「處女作の思ひ出」
...われ等の虔譲なる生命までも彼が拒否しようとすることを詰(なじ)るのである...
葉山嘉樹 「工場の窓より」
...実に敬虔な約束が毎日繰り返されるのだが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...むしろ云ひ得べくもない敬虔の念に似通うたものであつた...
牧野信一 「裸虫抄」
...この敬虔によつて彼は彼の存在に對していはば返禮をなすのである...
三木清 「歴史哲學」
...虔んで聞いてゐるといふやうに見えました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...虔十のお父さんももうかみがまっ白でした...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...虔十の兄さんがそこへ一本づつ苗を植ゑて行きました...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...敬虔がる趣味の奴に気に入りそうな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ここへは天水から梁虔(りょうけん)が一軍をひきいて救いにきたので...
吉川英治 「三国志」
...梁緒の弟梁虔(りょうけん)なので...
吉川英治 「三国志」
...敬虔(けいけん)...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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