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饗庭篁村 「木曾道中記」
...蔦蘿(つたかずら)が半ば這(は)いかかって...
芥川龍之介 「尾生の信」
...洞門を掩(おほ)へる蔦蘿(つたかづら)の帳(とばり)の如くなるを推し開くに...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...北側の木立に交つて柿の紅葉や蘿(つた)の紅葉が猶一團の色を殘して初冬の畫幅に點精を畫いた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...そうして白露八月となれば田の稲、圃の粟、蕎麦、大豆、小豆、陸稲、豌豆、大根、葱、芋、蜀麦、大豆、蕪青、牛蒡、胡蘿蔔、荏...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...女蘿(さるおがせ)が女の髪のようにさがった大きな栂の木の陰から...
田中貢太郎 「山の怪」
...独身者の蘿洞先生は...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...蘿月宗匠(らげつそうしやう)は冷えた茶を飲干(のみほ)しながら...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月(らげつ)は其(そ)の頃(ころ)お豊(とよ)の家を訪ねた時にはきまつて甥(をひ)の長吉(ちやうきち)とお糸(いと)をつれては奥山(おくやま)や佐竹(さたけ)ツ原(ぱら)の見世物(みせもの)を見に行つたのだ...
永井荷風 「すみだ川」
...用件は案外に早く蘿月(らげつ)の前に提出される事になつたのである...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月(らげつ)は踏み止(とゞま)つて...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月(らげつ)は紙入(かみいれ)の中にはさんだ老眼鏡(らうがんきやう)を懐中(ふところ)から取り出して...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月の伯父さんの事が何(なん)となく取縋(とりすが)って見たいように懐(なつか)しく思返された...
永井荷風 「すみだ川」
...もう返らない幾年か前蘿月(らげつ)の伯父につれられお糸も一所(いっしょ)に酉(とり)の市(いち)へ行った事があった……毎年(まいとし)その日の事を思い出す頃から間(ま)もなく...
永井荷風 「すみだ川」
...兄の蘿月に依頼しては見たもののやっぱり安心が出来ない...
永井荷風 「すみだ川」
...長吉は蘿月の伯父と橋の上で別れた...
永井荷風 「すみだ川」
...しかし蘿月は今よんどころなく意見役の地位に立つ限り...
永井荷風 「すみだ川」
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野口雨情 「都会と田園」
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