...蔦蘿(つたかずら)が半ば這(は)いかかって...
芥川龍之介 「尾生の信」
...友は蔦蘿(つたかづら)の底に埋れたる一堆(たい)の石を指ざして...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...漸く蘿洞先生が這入って来たのは...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...蘿洞先生の威厳を損ずる...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...蘿月宗匠(らげつそうしやう)はいくら年をとつても昔(むかし)の気質(かたぎ)は変(かは)らないので見て見ぬやうに窃(そつ)と立止(たちどま)るが...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月(らげつ)は尤(もつと)もらしく坐(すわ)り直(なほ)して扇子(せんす)で軽く膝(ひざ)を叩(たゝ)いた...
永井荷風 「すみだ川」
...それについては女の身よりも男の蘿月(らげつ)に万事を引受(ひきう)けて取計(とりはか)らつて貰(もら)ひたいと云(い)ふのであつた...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月宗匠(らげつそうしやう)は冷えた茶を飲干(のみほ)しながら...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月(らげつ)は其(そ)の頃(ころ)お豊(とよ)の家を訪ねた時にはきまつて甥(をひ)の長吉(ちやうきち)とお糸(いと)をつれては奥山(おくやま)や佐竹(さたけ)ツ原(ぱら)の見世物(みせもの)を見に行つたのだ...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月(らげつ)は紙入(かみいれ)の中にはさんだ老眼鏡(らうがんきやう)を懐中(ふところ)から取り出して...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月は間(ま)もなく並んだ軒燈の間に常磐津文字豊(ときわずもじとよ)と勘亭流(かんていりゅう)で書いた妹の家の灯(ひ)を認めた...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月はその頃お豊の家を訪ねた時にはきまって甥(おい)の長吉とお糸をつれては奥山(おくやま)や佐竹(さたけ)ッ原(ぱら)の見世物(みせもの)を見に行ったのだ...
永井荷風 「すみだ川」
...」訝(いぶか)る間(ま)もなく蘿月は七ツ八ツの頃によく三味線を弄物(おもちゃ)にした長吉の生立(おいた)ちを回想した...
永井荷風 「すみだ川」
...兄の蘿月に依頼しては見たもののやっぱり安心が出来ない...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月は仕方なしに雨戸を閉めて...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月はもう一度思うともなく...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月は色の白い眼のぱっちりした面長(おもなが)の長吉と...
永井荷風 「すみだ川」
...これに代るに蘿蔔(らふく)の字を用いんという者あり...
福沢諭吉 「小学教育の事」
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