...またその身體(からだ)には蘿(こけ)だの檜(ひのき)・杉の類が生え...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...げにや、三里の間、山毛欅、桂、楢、栃などの大木しげりあひ、女蘿かゝる...
大町桂月 「十和田湖」
...蘿洞先生の威厳を損ずる...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...朽ちはてたえのみはおおかた枝葉を落しつくして葛蘿(かずら)にまかれている...
中勘助 「島守」
...もう返らない幾年(いくねん)か前(まへ)蘿月(らげつ)の伯父(をぢ)につれられお糸(いと)も一所(いつしよ)に酉(とり)の市(いち)へ行つた事があつた………毎年(まいとし)その日の事を思ひ出す頃(ころ)から間(ま)もなく...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月(らげつ)は六十に近いこの年まで今日(けふ)ほど困つた事...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月(らげつ)は唯(たつ)た一人で所在(しよざい)がない...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月は若い時分したい放題身を持崩(もちくず)した道楽の名残(なごり)とて時候の変目(かわりめ)といえば今だに骨の節々(ふしぶし)が痛むので...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月はぐいと飲干(のみほ)してそのまま竹屋(たけや)の渡船(わたしぶね)に乗った...
永井荷風 「すみだ川」
...それについては女の身よりも男の蘿月に万事を引受けて取計らってもらいたいというのであった...
永井荷風 「すみだ川」
...昔は金瓶楼(きんべいろう)の小太夫(こだゆう)といわれた蘿月の恋女房は...
永井荷風 「すみだ川」
...兄の蘿月に依頼しては見たもののやっぱり安心が出来ない...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月は六十に近いこの年まで今日(きょう)ほど困った事...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月(らげつ)はお豊(とよ)の住む今戸(いまと)の近辺(きんぺん)はどうであったかと...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月は紙入(かみいれ)の中にはさんだ老眼鏡を懐中(ふところ)から取り出して...
永井荷風 「すみだ川」
...胡蘿蔔(にんじん)などを好む...
正岡子規 「病牀六尺」
...胡蘿蔔などは野菜中の最も甘味多き者であるので酒とは調和しにくいのであらう...
正岡子規 「病牀六尺」
...「蘿纏留半壁...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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