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饗庭篁村 「木曾道中記」
...蔦蘿雑草(てうらざつさう)の底に埋もるるなきを誰か今にして保し得んや...
石川啄木 「葬列」
...胡蘿蔔や大根やが葉つきのまゝ載せてあるのも美しい...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...独身者の蘿洞先生は...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...朽ちはてたえのみはおおかた枝葉を落しつくして葛蘿(かずら)にまかれている...
中勘助 「島守」
...蘿月(らげつ)は悲しいとか淋(さび)しいとか然(さ)う云(い)ふ現実の感慨(かんがい)を通過(とほりこ)して...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月(らげつ)は尤(もつと)もらしく坐(すわ)り直(なほ)して扇子(せんす)で軽く膝(ひざ)を叩(たゝ)いた...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月(らげつ)は両方から板ばさみになるばかりで...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月(らげつ)はお豊(とよ)の住む今戸(いまど)の近辺(きんぺん)はどうであつたかと...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月はぐいと飲干(のみほ)してそのまま竹屋(たけや)の渡船(わたしぶね)に乗った...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月宗匠(そうしょう)は冷えた茶を飲干(のみほ)しながら...
永井荷風 「すみだ川」
...小梅(こうめ)の伯父なる蘿月宗匠(らげつそうしょう)は早くも名人になるべき素質があると見抜いて...
永井荷風 「すみだ川」
...もう返らない幾年か前蘿月(らげつ)の伯父につれられお糸も一所(いっしょ)に酉(とり)の市(いち)へ行った事があった……毎年(まいとし)その日の事を思い出す頃から間(ま)もなく...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月は静(しずか)に煙草(たばこ)の吸殻(すいがら)をはたいて...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月は踏み止(とどま)って...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月は六十に近いこの年まで今日(きょう)ほど困った事...
永井荷風 「すみだ川」
...八百屋の書付(かきつけ)に蘿蔔一束価(あたい)十有幾銭と書きて...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...これは松蘿を元として製した名であるからこれもサルオガセにはあたっていない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
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