...「彼は蘭書を読むのが好きだ」と言った...
...「彼女は蘭書が上手い」と言った...
...「蘭書のこの一節、どういう意味だと思う?」と言った...
...「その言葉、蘭書で引いてみよう」と言った...
...「彼は蘭書に詳しい」と言った...
...伊東胡蝶園の祖父伊東玄朴は蘭書の蒐集(しうしふ)家として聞えてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...たとひ蘭書によつてその片貌は察し得ても...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...やはり蘭書「濟生三方附醫戒」である...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...「昌造――蘭書を讀み...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...昌造など蘭書の知識で若干の理解はあつても...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...蘭書の種類によつては殊にさうだつたからである...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...嘉永の初期とちがつて尠くとも表面的には緩和されてゐた筈の「蘭書購入取次」くらゐが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...「入牢肯定派」の原因とするところは一に「蘭書取次」にある...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...平野詳傳」の著者もまた古賀十二郎氏の談をあげて「然し蘭書輸入の點ではとがめは受けて居る」と云ひ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...前記したやうに安政二年の後半からは尠くとも表面的には「蘭書の輸入が間にあはな」かつたほどの時代であつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...某大名が洪庵に貸し與へたある蘭書を...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...蘭書に因りて「和英對譯辭書」を著述せんとする企あることを密告せるものあること...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...「蘭書飜刻の長崎活字版」は詳細な記述をかかげて三谷説を反駁してゐる...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...片手を翳(かざ)したままでその蘭書をながめていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は、これがために、この忙しい間を、石川島の造船所へ行ったり、相州の横須賀まで見学に出かけたりしましたが、駒井が時めいている時ならばとにかく、今の地位ではその見学も思うように自由が利(き)かないのか、途中から専(もっぱ)ら書物によることにして、蘭書や、英書のあらゆるもの――それは幸いに、自分が在職中に手をのばし得る限り買い求めておいたから、それによって工夫を立てることに立戻りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...蘭書読む力は自(おのず)から英書にも適用して決して無益でない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...これは英人イリスの「ポリチカル・エコノミー」を蘭書より重訳したものである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...蘭書(らんしょ)らしい本などを...
吉川英治 「松のや露八」
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