...昔十分休毎によく藻外と花郷と三人で樂しく語り合つた事のある...
石川啄木 「葬列」
...落葉ふみやがて出でたる川べりの藻の花白き秋の午後かななどの歌があつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...秋篠(あきしの)はげんげの畦(あぜ)に仏かな奈良茶飯(ならちゃめし)出来るに間あり藤の花昭和十年五月一日 立子と共に大阪玉藻句会出席...
高浜虚子 「五百句」
...霧の中小鳥頻(しき)りに渡りけり吾(われ)も亦(また)紅(くれない)なりとついと出(い)で九月四日 玉藻例会...
高浜虚子 「五百五十句」
...茶屋に居て下なる茶屋の屋根落葉十月二十五日 玉藻句会...
高浜虚子 「六百句」
...この藻の岩に腰をおろして...
太宰治 「お伽草紙」
...一面に水底に生えた藻のために碍(ささ)えられて...
田山録弥 「ある日の印旛沼」
...水には黒い青い苔やら藻(も)やらが浮いていた...
田山花袋 「田舎教師」
...枯れた海藻のように黝ずみ...
豊島与志雄 「エスキス」
...自分の頭髪が乾いた海藻の様に縮れていないことは明らかに容貌上の致命的欠陥には違いないが...
中島敦 「南島譚」
...私は気が気でない……藻掻いていると...
二葉亭四迷 「平凡」
...寄る波の心も知らで和歌の浦に玉藻(たまも)なびかんほどぞ浮きたるこのことだけは御信用ができませんけれど」物馴(な)れた少納言の応接のしように...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...忍藻の眼の中には三郎の俤(おもかげ)が第一にあらわれて次に父親の姿があらわれて来る...
山田美妙 「武蔵野」
...いざ呼び起そう」忍藻の部屋の襖を明けて母ははッとおどろいた...
山田美妙 「武蔵野」
...お父様の手を掴まえて藻掻(もが)いておりました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...海藻(うみも)のようにブラ下っているのであった...
夢野久作 「斜坑」
...名を美留藻(みるも)と申します...
夢野久作 「白髪小僧」
...鯉は静(しずか)に藻(も)の中に隠れていた...
横光利一 「赤い着物」
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