...海藻、魚、かに……私自身の足が青白く綺麗に見えた...
石川欣一 「山を思う」
...海藻と魚とはベックリンの領域である...
石川欣一 「山を思う」
...本書は現實に浮かび出でんとして藻掻きながらも底深くいや沈みゆく著者の苦しき呼吸なり...
石川啄木 「女郎買の歌」
...文学者(ぶんがくしや)を以て大(だい)のンきなり大(だい)気楽(きらく)なり大(だい)阿呆(あはう)なりといふ事の当否(たうひ)は兎(と)も角(かく)も眼(め)ばかりパチクリさして心(こゝろ)は藻脱(もぬけ)の売(から)となれる木乃伊(ミイラ)文学者(ぶんがくしや)は豈(あ)に是れ人間(にんげん)の精粋(きつすゐ)にあらずや...
三文字屋金平 「為文学者経」
...海藻群が、ゆらゆらとまるで風をうけた林のようにゆらいでみえます...
海野十三 「怪塔王」
...ガラスの細管に微細な藻類を吸い入れて二匹の苔虫の間にこれを吹き出し...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...動物見たいな藻草(もぐさ)だの...
鈴木三重吉 「湖水の鐘」
...(『玉藻』、二八、二)理論は実行のあと私は理論は実行のあとから来る方がいいと考えておる...
高浜虚子 「俳句への道」
...この藻の岩に腰をおろして...
太宰治 「お伽草紙」
...黒い髮が藻(も)のやうに搖れると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...打ち上げられた藻屑(もくず)のように...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...昭和九年(1934)六月に東京の三省堂で出版した岡田喜一(よしかず)君の『原色海藻図譜』によれば...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...どこから吹き寄せるか奥の方はこの藻ばかりで朽ちた土は沈んで干潟となり...
柳田国男 「雪国の春」
...いかにも昨夜(ゆうべ)忍藻に教訓していたところなどはあっぱれ豪気なように見えたが...
山田美妙 「武蔵野」
...それを我慢しよう我慢しようと藻掻(もが)いていたために身体(からだ)じゅうが又...
夢野久作 「支那米の袋」
...そう気がつくと同時に一層猛烈に藻掻きまわって...
夢野久作 「暗黒公使」
...力なく藻掻(もが)き初めた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ですから一所懸命になって苦しがって藻掻(もが)いておりますと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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