...かの藻外と二人であつたなら...
石川啄木 「葬列」
...皆とくの昔に藻屑(もくず)になったり煙になったり雨になったりしているってさ...
海野十三 「諜報中継局」
...浅く砂や藻草にもぐって...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...(『玉藻』、二九、四)求道ということこの頃俳句において求道(ぐどう)ということが言われておる...
高浜虚子 「俳句への道」
...日をのせて浪たゆたへり海苔(のり)の海三月九日 「玉藻五句集(第七十三回)」春の水梭を出でたる如くなり三月二十一日 大阪西区江戸堀...
高浜虚子 「六百句」
......
高見順 「死の淵より」
...水は清冽(せいれつ)で底の藻草(もぐさ)や小石まで...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...依(よっ)てかの家を彩牋堂とこじつけ候へども元より文藻(ぶんそう)に乏しき拙者(せっしゃ)の出鱈目(でたらめ)何か好(よ)き名も御座候はゞ御示教願はしく万々(ばんばん)面叙(めんじょ)を期し申候ヨウさんは金持であるが成金ではない...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...口実は……と藻掻(もが)くけれど...
二葉亭四迷 「平凡」
...昭和九年(1934)六月に東京の三省堂で出版した岡田喜一(よしかず)君の『原色海藻図譜』によれば...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...玉のある海藻はまず差当り彼の玉の様な浮嚢を有するホダワラ(ホンダワラ)の一属諸種を指して言ったものと見ねばならぬ...
牧野富太郎 「植物記」
...海藻(かいさう)が一ぱいに生えてゐるところもあれば...
宮原晃一郎 「動く海底」
...「忍藻いざ早う来よ...
山田美妙 「武蔵野」
...やがて美留藻が年頃になると...
夢野久作 「白髪小僧」
...美留藻の似せ紅矢は鋭く眼を配って...
夢野久作 「白髪小僧」
...又は美留藻自身の美しさとは比べものにならないと思いましたから...
夢野久作 「白髪小僧」
...この様子を見て美留藻は...
夢野久作 「白髪小僧」
...それより現に夢殿村で藻痒いている多くの患者の方に団扇(うちわ)を上げてはみるのであるが...
横光利一 「馬車」
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