...池には南京藻(なんきんも)が浮び始め...
芥川龍之介 「庭」
...藻魚の類合せて七百籠...
泉鏡花 「海神別荘」
...後に魔の淵の藻屑と消えたあの妙な男があるからだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...「巌窟王」では海底の藻屑と消えたはずの脱獄者が王者の如き存在となり...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...岩の多い海藻の種類に富んだ海は岩と岩との間を黄に染め赤に彩り緑に染める...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...藻伏(もふし)小鮒(をぶな)とらへ來て...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...利藻氏と豆千代とは...
薄田泣菫 「茶話」
...秋篠(あきしの)はげんげの畦(あぜ)に仏かな奈良茶飯(ならちゃめし)出来るに間あり藤の花昭和十年五月一日 立子と共に大阪玉藻句会出席...
高浜虚子 「五百句」
...初蝶を夢の如くに見失ふ三月二十九日 玉藻花鳥会...
高浜虚子 「五百五十句」
...満潮に流れ寄る石垣下の藻草(もぐさ)のちぎれ...
永井荷風 「すみだ川」
...章魚は岩や藻とほとんど同じ色をしているので...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...海藻などを乾している漁師らしい家並がつづき...
長谷健 「天草の春」
...何だつて價値のない生命にしがみつかうと藻掻くのだらう? ロチスータ氏がまだ生存(いき)てゐるのを知り...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...殊(こと)に居着(いつき)の鮎は乗込(のりこみ)の鮎よりも沢山硅藻を食べています...
村井弦斎 「食道楽」
...和女(おこと)は思いのまにまに寝(い)ねよ」忍藻がうなずいて礼をしたので母もそれから座を立って縁側伝いに奥の一間へようよう行ッた...
山田美妙 「武蔵野」
...美紅であろうが美留藻であろうが...
夢野久作 「白髪小僧」
...一気に江底の藻屑(もくず)にせん...
吉川英治 「三国志」
...いかに藻掻いても...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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