...自分と藻外と三人鼎足的(ていそくてき)關係のあつた花郷を訪ねて見ようと...
石川啄木 「葬列」
...眞間の江や先づ引く汐に背き得ず靡く玉藻はすべなし吾君(わぎみ)いたづらに言(こと)うるはしみ何せんと君が思はむ思ひ若しも手古奈は詞には判然と言うて居れど...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...人喰い藻が何んだえ」小虎は華手(はで)に抜手まで切って見せた...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...英国の飛脚船ラベント号と衝突し海底の藻屑となった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...福寿草遺産といふは蔵書のみ松過ぎの又も光陰矢の如く一月十日 玉藻俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...ホトトギス社や玉藻社や花鳥堂の社員が...
高浜虚子 「椿子物語」
...硅藻土を奥から遠く運んで来るトロコのレイルが敷かれてあつて...
田山録弥 「モウタアの輪」
...是(こ)れ無熱池(むねつち)の藻(も)の間(ま)に遊(あそ)ぶの魚(うを)にあらざるかを疑(うたが)ふ...
徳冨蘆花 「良夜」
...その霧藻や白い苔を見つめていると...
豊島与志雄 「慾」
...その中は藻抜けの殻...
久生十蘭 「魔都」
...ただし(四)〔性質〕に述べた通りこの藻で馬を飼った故名づくてふ説もある...
南方熊楠 「十二支考」
...硅藻も野菜と同じように発生(はえ)たばかりの若芽が柔くて美味(おいし)いのでその若芽を充分に食(たべ)た鮎が最も肥えているので漁夫仲間では新しい硅藻の事を新アカと申します...
村井弦斎 「食道楽」
...硅藻のない事があります...
村井弦斎 「食道楽」
...かきつめて海人(あま)の焼く藻(も)の思ひにも今はかひなき恨みだにせじとだけ言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...忍藻にはすなわち夫だ...
山田美妙 「武蔵野」
...忽ちの内に気が変りました美留藻は...
夢野久作 「白髪小僧」
...藻取の娘...
夢野久作 「白髪小僧」
...海水と魚が藻掻いて投げつけた細かい銀色の鱗とが飛びついた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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