...南京藻(なんきんも)の浮かんだ水面を一生懸命に跳(おど)り越えた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...風に對する黒髮か流に靡く玉藻のそれ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...四つの車輪が宙に藻(も)がいているように見えた...
海野十三 「蠅男」
...利藻氏と豆千代と...
薄田泣菫 「茶話」
...藻(も)に棲(す)む小魚が私の脚にあたり...
太宰治 「斜陽」
...起き直ろうとして藻掻(もが)いているのである...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...芹(せり)や藻(も)などの水草がはえて...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...夜水中でこまかくきらめく珪藻(けいそう)類の光...
中島敦 「悟浄出世」
...章魚は岩や藻と殆んど同じ色をしてゐるので...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...藻掻(もが)いてゐるところを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昭和九年(1934)六月に東京の三省堂で出版した岡田喜一(よしかず)君の『原色海藻図譜』によれば...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...数時間後には大利根の藻屑となる薄幸の花嫁の運命を象徴すべく...
正岡容 「我が圓朝研究」
...乱世の常とて大抵の者が武芸を収める常習(ならわし)になっているので忍藻も自然太刀や薙刀(なぎなた)のことに手を出して来ると...
山田美妙 「武蔵野」
...名を藻取(もとり)という爺さんがおりました...
夢野久作 「白髪小僧」
...美留藻は扨こそと胸を躍らせまして...
夢野久作 「白髪小僧」
...美留藻の姿」美留藻は鏡の中から王の姿を見て莞爾(にっこり)と笑いましたが...
夢野久作 「白髪小僧」
...浮藻の蔭を孫太郎虫が泳いで...
横瀬夜雨 「花守」
...それらは地上に散亂してゐる海藻であつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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