...波打際には名も知れぬ海藻が打ち上げられ...
梅崎春生 「狂い凧」
...そして藻掻(もが)いた...
海野十三 「火葬国風景」
...しかし何分にもかゆくて藻掻(もが)きだす...
海野十三 「地獄街道」
...海藻がびっくりしたようにゆらゆらとゆれて海底の泥が煙のようにたちのぼっている...
海野十三 「太平洋魔城」
...徳さん親子が魔の淵の藻屑と消えたではないか...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...手を上げて別るゝ時の春の月四月二十八日 「玉藻十句集(第十五回)」杉落葉して境内の広さかな四月二十八日 丸之内倶楽部俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...(『玉藻』、二七、三)客観写生(再)人生の複雑なる経験から来る深い思慮、哲学上の思索、道徳の観念、すべてそれらのものは文学の基調を為(な)すべきものであろう...
高浜虚子 「俳句への道」
...(『玉藻』、二八、三)俳諧九品仏私はかつて『俳諧須菩提経(すぼたきょう)』というものを書いた...
高浜虚子 「俳句への道」
...藻(も)に住む虫の我から苦んでいた……これからが肝腎要(かなめ)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...小岩村で「むじな藻」の発見明治二十一年頃にミゾハコベ科のエラチネ・オリエンタリス・マキノという植物を発表した...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...また初(はじめ)に「藻汐(もしお)焼(や)く」と置きしゆえ後に煙とも言いかねて「あまのしわざ」と主観的に置きたるところいよいよ俗に堕(お)ち申候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...藻の緑はことに深く...
柳田国男 「雪国の春」
...水の中では藻草(もぐさ)が揺れていた...
山本周五郎 「似而非物語」
...又は美留藻自身の美しさとは比べものにならないと思いましたから...
夢野久作 「白髪小僧」
...併し美留藻の似せ紅矢はここが大切なところと思いまして...
夢野久作 「白髪小僧」
...そこで美留藻は自分の顔の繃帯を取って...
夢野久作 「白髪小僧」
...一気に江底の藻屑(もくず)にせん...
吉川英治 「三国志」
...艇(ふね)の中は藻抜けの殻だ――今まで敵だと思った人影は盗み出した品物を積み上げて...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??