...厚い藺(い)の筵が...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...藺草(いぐさ)のあいだに平べったい底が形ばかり残っていた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...藺席(ござ)を被(かうぶ)ればまた依然として昨日(きのふ)の乞食書生なり...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...苧殻(おがら)や藺蓆(いむしろ)やみそ萩や草花が並べられて...
田山花袋 「田舎教師」
...そこにそのかぶつて來たぬれた藺笠を脱いだ...
田山花袋 「道綱の母」
...呉葉は今でも三日おきに行縢をつけ藺綾笠をかぶつて...
田山花袋 「道綱の母」
...(舞踏室(ぶたふしつ)又(また)は客室(きゃくしつ)の床上(ゆかうへ)に刈(か)り集(あつ)めたるばかりの燈心草(とうしんぐさ)(藺(ゐ))を敷(し)きしは當時(たうじ)の上流(じゃうりう)の習(なら)はしなり...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...また後に自分の「田の青やぎていさぎよき」の心像が膠着してそれが六句目の自句「しょろしょろ水に藺(い)のそよぐらん」に頭をもたげている...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...あるいは藺相如(りんしょうじょ)となって秦王(しんおう)を叱(しっ)し...
中島敦 「李陵」
...五位鷺が一羽おりて太藺の蔭にぢつとして居る...
長塚節 「佐渡が島」
...○台南産業館陳列の顔水竜氏指導作品の三角藺(りん)のスリッパーもっと先きのところを膨(ふく)らますといいね...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...まだ凋(しお)れぬ太藺(ふとい)の花が...
横光利一 「日輪」
...五青い藺笠(いがさ)に夏の陽を除けて...
吉川英治 「剣難女難」
...藺笠(いがさ)の旅姿となった船木頼春が...
吉川英治 「私本太平記」
...狩猟(かり)の藺笠(いがさ)...
吉川英治 「私本太平記」
...藺笠(いがさ)の公達(きんだち)と六部(ろくぶ)のすがたが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...伊那丸(いなまる)が藺笠(いがさ)の前をさしうつ向けてさきに立つ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...一面の琉球(りうきう)藺は伐採(ばつさい)を受けざる為め茸々(しやう/\)として沼岸に繁茂(はんも)し...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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