...そして藷焼酎を飲むためにこの世へ生れて来たやうな男も随分居る...
薄田泣菫 「茶話」
...赤塚氏はそんな男を相手に藷焼酎をしたゝか飲んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...藷焼酎の臭気はなか/\とれないさうだ...
種田山頭火 「行乞記」
...朝から飲んでゐる(飲むといへばこの地方では藷焼酎の外の何物でもない)...
種田山頭火 「行乞記」
......
種田山頭火 「行乞記」
...・墓へ藷の蔓・秋風のふるさと近うなつた八月廿九日厄日前後らしい空模様である...
種田山頭火 「行乞記」
...時に馬鈴薯の一桶や甘藷の一包を盜むこと位はかれ等は何とも思つてゐなかつた...
田山花袋 「歸國」
...甘藷の茹でたのを一本出して子供にやつた...
田山花袋 「歸國」
...そこの甘藷畑の中の小高い處に兎も角も腰をかけて繪具箱をあけた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...甘藷(さつま)の蔓(つる)もかえさねばならぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...此夫婦は来年此処で甘藷を掘ることは出来ぬのである...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...熟した甘藷(さつまいも)を箸でさして突き出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼(かれ)は甘藷(さつまいも)の外(ほか)には到底(たうてい)さういふ凡(すべ)ての苗(なへ)を仕立(した)てることが出來(でき)ないので...
長塚節 「土」
...お内儀(かみ)さん處(とこ)の甘藷(さつま)も盜(と)りあんしたとも...
長塚節 「土」
...あわてて噛(かじ)りかけの干し藷を衣嚢(ポケット)に押込(おしこ)んで...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
......
正岡容 「大正東京錦絵」
...甘藷(かんしょ)や黒豆(くろまめ)には少しの甘味があり...
柳田国男 「母の手毬歌」
...或いは炒米(いりごめ)と甘藷(かんしょ)とを合せ炊き...
柳田国男 「木綿以前の事」
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