...さきに藷(いも)でも食ふべえ...
芥川龍之介 「一塊の土」
...せつせと藷を炙(あぶ)りつづけた...
芥川龍之介 「一塊の土」
...煤(すす)けた榾火(ほたび)の光りの中にがつがつ薩摩藷を頬張つてゐた...
芥川龍之介 「一塊の土」
...坊ちやまの食べさつしやる甘藷(さつまいも)でがさ...
薄田泣菫 「茶話」
...矢張仏手藷(つくねいも)のやうな山水を画(か)いていつもの禿山の代りに精々(せい/″\)木立のこんもりした所を見せて送ることに決めた...
薄田泣菫 「茶話」
...僕は甘藷の蔓を六百本植えた...
太宰治 「パンドラの匣」
...薩摩藷などを植えた切畑が谷の入口に見えていた...
田中貢太郎 「忘恩」
...村の者が甘藷を出すにも...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...甘藷を掘る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...馬鈴薯や甘藷(さつまいも)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...蒸(ふ)かし立ての甘藷(さつまいも)を二本鶴子に呉(く)れた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...甘藷は禁止になりしとて賣るものなし...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...実際ムクはエラかったぜ、あのくらいの犬は人間にだってありゃしねえや」と、米友は檻の前へ、勝栗だの、煎餅(せんべい)だの、甘藷だの、にんじん、ごぼうだのと、八百屋店のように押並べて、片っ端からそれを与えつつ訓戒を加えるのでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...勘次(かんじ)はまだ肌(はだ)の白(しろ)く且(かつ)薄赤味(うすあかみ)を帶(お)びた人形(にんぎやう)の手足(てあし)のやうな甘藷(さつまいも)を飯(めし)へ炊(た)き込(こ)むことがあつた...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)は氣(き)がついて「甘藷(さつま)喰(くつ)たなんていふんぢやねえぞ」與吉(よきち)を警(いまし)めた...
長塚節 「土」
...お内儀(かみ)さん處(とこ)の甘藷(さつま)も盜(と)りあんしたとも...
長塚節 「土」
...甘藷(かんしょ)や黒豆(くろまめ)には少しの甘味があり...
柳田国男 「母の手毬歌」
...甘藷(かんしょ)・馬鈴薯(ばれいしょ)等の栽培球根は...
柳田国男 「木綿以前の事」
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