...藪椿とは対蹠的な趣致がある...
種田山頭火 「其中日記」
...けさをひらいた水仙二りん馬が尿する日向の藪椿二月廿一日樹明居で朝飯をよばれる...
種田山頭火 「其中日記」
...鴉と子供人を葬るところ梅の花・墓場へみちびくみちの落葉鳴らしゆく落ちてそのまゝ芽生えた枇杷に枇杷・ぼんやりをればのぞいては啼くはひたたき・さびしさのはてのみちは藪椿・風に木の葉のさわがしいさうろうとしてゆく・夜ふけの餅のうまさがこんがりふくれ・枯れたすゝきに日が照る誰かこないかな黎々火君に秋田蕗二句蕗の芽もあんたのこゝろ・あんたのこゝろがひろがつて蕗の葉二月十七日あたゝかい...
種田山頭火 「其中日記」
...藪椿を活ける、水仙もよかつたが椿もよいな...
種田山頭火 「其中日記」
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種田山頭火 「其中日記」
...あれから一年たちました(緑平老に)・空が山があたゝかないろの水をわたる・住みなれて藪椿なんぼでも咲き歩けなくなつた心臓の弱さをひなたに蕗のとうのみどりもそへてひとりの食卓・ほろにがさもふるさとでふきのとう藁塚のかげからもやつと蕗のとう二月二十二日雨...
種田山頭火 「其中日記」
...藪椿を一輪見つけて活ける...
種田山頭火 「其中日記」
...藪椿のうつくしさ...
種田山頭火 「其中日記」
...┌生活的事実└芸術的真実┌芸道│芸のための芸└芸そのものを磨く┌君は都会人で都会にゐる│都会の風物をうたひたまへ└都会人としての君をうたひたまへ┌私は田舎にゐる田舎者だ│天然自然の田園をうたうて└自分を出すより外ないではないか┌君のビルデイングは私の草屋だ└私の雑草は君のアドバルーンだらう□藪椿はまことに好きな花木だ...
種田山頭火 「其中日記」
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種田山頭火 「草木塔」
...わたくしもいただきまする其中一人いつも一人の草萌ゆる枯枝ぽきぽきおもふことなくつるりとむげて葱の白さよ鶲また一羽となればしきり啼くなんとなくあるいて墓と墓との間おのれにこもる藪椿咲いては落ち春が来たいちはやく虫がやつて来た啼いて二三羽春の鴉で咳がやまない背中をたたく手がない窓あけて窓いつぱいの春しづけさ...
種田山頭火 「草木塔」
...探し求めてゐた藪椿はついそこの藪かげにあつた...
種田山頭火 「松山日記」
...藪椿のような深い筒状をなしていない...
外村繁 「落日の光景」
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松本たかし 「松本たかし句集」
...生れて五日(いつか)目なる我が藪椿(やぶつばき)の堅き蕾(つぼみ)なす娘エレンヌと一瓶(いちびん)の薔薇(ばら)と...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...藪椿(やぶつばき)裏藪(うらやぶ)の中に分け入って佇(たたず)むと...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...藪椿(やぶつばき)を一枝折って...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...おととい――彼女が裏藪から一輪(りん)切って活(い)けた藪椿の壺(つぼ)のそばに――『やっ...
吉川英治 「死んだ千鳥」
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