...あれはやきいもや(柳井田所見)・みんな働らく雲雀のうた・水音の藪椿もう落ちてゐる・枯草の日向の脚がぽこ/\あるく・咲いてここにも梅の木があつた・朝月夜...
種田山頭火 「其中日記」
...・こゝにふきのとうひらいてゐる・あるけばふきのとう(追加)・やつとふきのとう・藪椿...
種田山頭火 「其中日記」
...乞食だつたか犬がほえる藪椿のつそりと乞食で痛さこらへてゐて春めいた一日・椿ひらいて墓がある・これだけ拓いてそらまめの芽三月三日さむい...
種田山頭火 「其中日記」
...・もうみそつちよがきてないてゐるあわゆき・杉の葉に雪がちらつくうすい日ざしの・石から草の葉の淡雪・早春の晴れて風ふくサイレンのいつまでも・こゝろなぐさまない春雪やあるいてもあるいても・藪椿ひらいてはおちる水の音防空デー...
種田山頭火 「其中日記」
...鴉と子供人を葬るところ梅の花・墓場へみちびくみちの落葉鳴らしゆく落ちてそのまゝ芽生えた枇杷に枇杷・ぼんやりをればのぞいては啼くはひたたき・さびしさのはてのみちは藪椿・風に木の葉のさわがしいさうろうとしてゆく・夜ふけの餅のうまさがこんがりふくれ・枯れたすゝきに日が照る誰かこないかな黎々火君に秋田蕗二句蕗の芽もあんたのこゝろ・あんたのこゝろがひろがつて蕗の葉二月十七日あたゝかい...
種田山頭火 「其中日記」
...藪椿たつた一輪見つかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...藪椿を一輪見つけて活ける...
種田山頭火 「其中日記」
...藪椿のうつくしさ...
種田山頭火 「其中日記」
...┌生活的事実└芸術的真実┌芸道│芸のための芸└芸そのものを磨く┌君は都会人で都会にゐる│都会の風物をうたひたまへ└都会人としての君をうたひたまへ┌私は田舎にゐる田舎者だ│天然自然の田園をうたうて└自分を出すより外ないではないか┌君のビルデイングは私の草屋だ└私の雑草は君のアドバルーンだらう□藪椿はまことに好きな花木だ...
種田山頭火 「其中日記」
...藪椿がいよ/\うつくしい...
種田山頭火 「其中日記」
...咲いてここにも梅の木があつたここ矢足は椿の里とよばずにはいられないほど藪椿が多い(前のF家の生垣はすべて椿である)...
種田山頭火 「三八九雑記」
...わたくしもいただきまする其中一人いつも一人の草萌ゆる枯枝ぽきぽきおもふことなくつるりとむげて葱の白さよ鶲また一羽となればしきり啼くなんとなくあるいて墓と墓との間おのれにこもる藪椿咲いては落ち春が来たいちはやく虫がやつて来た啼いて二三羽春の鴉で咳がやまない背中をたたく手がない窓あけて窓いつぱいの春しづけさ...
種田山頭火 「草木塔」
...山から下りて来た子供が花――私の好きな藪椿をくれた...
種田山頭火 「松山日記」
...藪椿を活ける、藪椿は好きだな...
種田山頭火 「松山日記」
...藪椿のような深い筒状をなしていない...
外村繁 「落日の光景」
...生れて五日(いつか)目なる我が藪椿(やぶつばき)の堅き蕾(つぼみ)なす娘エレンヌと一瓶(いちびん)の薔薇(ばら)と...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...藪椿(やぶつばき)裏藪(うらやぶ)の中に分け入って佇(たたず)むと...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...髀肉(ひにく)の嘆『――藪椿ですけれど...
吉川英治 「死んだ千鳥」
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