...あれはうちの灯・冴えかえる夜の酒も貰うてもどる・つまづいて徳利はこわさない枯草樹明君に・燗は焚火でふたりの夜・雪ふる其中一人として火を燃やす・雪ふるポストへ出したくない手紙仕事すまして雪をかぶつて山の家まで晴れて雪ふる里に入る・雪がつみさうな藪椿の三つ四つ一人にして(マヽ)の音澄む・のどがつまつてひとり風ふく・ふるよりつむは杉の葉の雪雪のふるかなあんまりしづかに・雪...
種田山頭火 「其中日記」
...あれはやきいもや(柳井田所見)・みんな働らく雲雀のうた・水音の藪椿もう落ちてゐる・枯草の日向の脚がぽこ/\あるく・咲いてここにも梅の木があつた・朝月夜...
種田山頭火 「其中日記」
...・こゝにふきのとうひらいてゐる・あるけばふきのとう(追加)・やつとふきのとう・藪椿...
種田山頭火 「其中日記」
...瓶の水仙を椿(もちろん藪椿)に代へた...
種田山頭火 「其中日記」
......
種田山頭火 「其中日記」
...鴉と子供人を葬るところ梅の花・墓場へみちびくみちの落葉鳴らしゆく落ちてそのまゝ芽生えた枇杷に枇杷・ぼんやりをればのぞいては啼くはひたたき・さびしさのはてのみちは藪椿・風に木の葉のさわがしいさうろうとしてゆく・夜ふけの餅のうまさがこんがりふくれ・枯れたすゝきに日が照る誰かこないかな黎々火君に秋田蕗二句蕗の芽もあんたのこゝろ・あんたのこゝろがひろがつて蕗の葉二月十七日あたゝかい...
種田山頭火 「其中日記」
......
種田山頭火 「其中日記」
...藪椿のうつくしさ...
種田山頭火 「其中日記」
...私の好きな藪椿がもう咲いては落ちだした...
種田山頭火 「其中日記」
...やうやく藪椿を見つけた...
種田山頭火 「其中日記」
...咲いてここにも梅の木があつたここ矢足は椿の里とよばずにはいられないほど藪椿が多い(前のF家の生垣はすべて椿である)...
種田山頭火 「三八九雑記」
...水音の藪椿もう落ちてゐる水仙がおくれてやたらに咲きだした...
種田山頭火 「三八九雑記」
......
種田山頭火 「草木塔」
...わたくしもいただきまする其中一人いつも一人の草萌ゆる枯枝ぽきぽきおもふことなくつるりとむげて葱の白さよ鶲また一羽となればしきり啼くなんとなくあるいて墓と墓との間おのれにこもる藪椿咲いては落ち春が来たいちはやく虫がやつて来た啼いて二三羽春の鴉で咳がやまない背中をたたく手がない窓あけて窓いつぱいの春しづけさ...
種田山頭火 「草木塔」
...藪椿を活ける、藪椿は好きだな...
種田山頭火 「松山日記」
...藪椿のような深い筒状をなしていない...
外村繁 「落日の光景」
......
三好達治 「故郷の花」
...おととい――彼女が裏藪から一輪(りん)切って活(い)けた藪椿の壺(つぼ)のそばに――『やっ...
吉川英治 「死んだ千鳥」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??