...しかるにこの際我藩は俄(にわか)に態度が変じて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...月謝は授業料といって松山の各小学校のみに旧藩札五匁(二銭五厘)あるいはその半額を徴収して...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...これが、京の藩邸詰なら、弁慶ではないが、夜な夜な出でては、人が斬れそうだ...
直木三十五 「南国太平記」
...旧丹後舞鶴の藩主牧野家の黒板塀...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...まず藩学崇教館(すうきょうかん)に道庵主従を案内して...
中里介山 「大菩薩峠」
...佐倉藩であろうとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...他藩に内通の嫌疑あれば勿論のこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...召捕の際は古河藩の士九人が大塩の家の裏に向い...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...藩侯に縁故のある町人を二三人呼び集めて...
夏目漱石 「それから」
...天魔太郎とのたたかいにさんざんの不首尾で藩主(殿さま)の大納言さまが...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...同じ家中でございました」「何? 同藩?」「さやうでございます」「岩根半藏といふ人は?」「あの方も同藩でございます」「それは/\」三人共同藩と聽いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...以上枚挙(まいきょ)の件々はいずれも皆(みな)藩士常禄の他(ほか)に得るところのものなれども...
福沢諭吉 「旧藩情」
...幕府及び諸藩に追々と天文方を置いたり...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...拙者の致していること言っていることは一国一藩の休戚(きゅうせき)のことでないと自ら信じているからだ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...」阿部正桓(まさたけ)が福山藩知事を罷められたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...府藩県に於て厳重探索を遂げ...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...「そう人をおだてないでくれ」岡村は口をつぐみ、それから、ひそめた声で云った、「私はときどき貴方の顔を、拳固(げんこ)で思うさま殴りつけたくなることがある」「どうしてやらないんだ」「まえならやってますよ、しかしいまはだめです、いまの貴方は殴り返さないでしょうからね」と岡村は云った、「藩校の道場で、私が稽古をつけてもらっていたころの貴方は、もっときっぱりと男らしかった、稽古のつけかたもきびしく水際立っていたし、怒ったときの貴方の眼を、見返すことのできる者は一人もいなかった、ところがいまはまったく違う、貴方は決して怒らないし、気の弱い母親のような眼で人を見る、――朝田さん」岡村はそこでもっと声をひそめた、「いったい貴方はなにを考えているんですか」隼人は初めて顔をあげた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...その程度の藩政ならばかでもこけでもやってゆける...
山本周五郎 「半之助祝言」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??