例文・使い方一覧でみる「藤色」の意味
スポンサーリンク...紫藤色のドレスを着た女性が会場に現れた... 
...令夫人は藤色の手柄の高尚（こうとう）な円髷（まるまげ）で袴を持って支膝（つきひざ）という処へ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...藤色縮緬（ちりめん）の二枚着で...
泉鏡花 「歌行燈」
...縞目（しまめ）は、よく分らぬ、矢絣（やがすり）ではあるまい、濃い藤色の腰に、赤い帯を胸高（むなだか）にした、とばかりで袖を覚えぬ、筒袖だったか、振袖だったか、ものに隠れたのであろう...
泉鏡花 「瓜の涙」
...藤色の八ツ口から飜然（ひらり）と掉（ふ）って...
泉鏡花 「婦系図」
...日傘（ひがさ）さして橋の上渡り来るうつくしき女の藤色の衣（きぬ）の色...
泉鏡花 「凱旋祭」
...私の目に残っている智恵子はよく藤色矢絣（やがすり）のお召の着物を着ていました...
大倉※［＃「火＋華」、第3水準1-87-62］子 「鉄の処女」
...藤色の令嬢が口角泡を飛ばさんばかりの勢で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...この藤色の令嬢がその身に縁もゆかりもないのみかぜんぜん興味のありようもない問題について...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...あの声音からもわかることだ……』彼は例の藤色の令嬢にふと眼をとめたが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
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中野鈴子 「途中で」
...藤色のふりそでに精好（せいごう）の袴（はかま）...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...そして藤色の大振袖...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...おぬひは桂次が未來の妻にと贈りものゝ中へ薄藤色の襦袢の襟に白ぬきの牡丹花の形（かた）あるをやりけるに...
樋口一葉 「ゆく雲」
...少しも濃淡なく一様に藤色に染んだので...
牧野富太郎 「植物記」
...生の時よりも色が薄くなって藤色みたいになる...
牧野富太郎 「植物記」
...来た時通り藤色の包みを一つ持ったきりで彼等の家を去った...
宮本百合子 「或る日」
...黄八丈に藤色の拝領羽織...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...その藤色というよりも小豆（あずき）色に近い色調が...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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