...そこで黒岩社長は直ちに藤村問題をとり上げて萬朝報紙上で論じたてました...
石川三四郎 「浪」
...やはり藤村の羊羹が一等いいと言つて...
薄田泣菫 「茶話」
...すると、初めはやっぱりさっきと同じことをいっていたが、こちらの名を明かして、実は、さっきそちらの前を通りかかって、ふと見ると、藤村の名札が取れているのを見てはじめて気がついたのであるといって、「留守じゃない、もうあんたの家にはいないんだろう」と訊ねると向うの婢衆(おなごしゅ)は、「ほんならちょっと待ってくれやす」といって、しばらくして今度は変った、すこし年をとった女の声で、「藤村さんは、もう内にいやはりゃしまへんのどっせ」という...
近松秋江 「狂乱」
...島崎藤村氏などは之を激称したものだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...今日島崎藤村が徹頭徹尾作家であるというような形に於ては...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...之れに反して藤村の詩は...
萩原朔太郎 「永遠の詩人」
...やはり藤村の方がよく...
萩原朔太郎 「永遠の詩人」
...藤村氏が眞の本質的の詩人であり...
萩原朔太郎 「永遠の詩人」
...甲斐(かい)の国東山梨郡大藤村は女史の両親を生んだ懐(なつか)しい故郷なので...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...これにも腸(はらわた)はたたるべき声あり勝沼よりの端書(はがき)一度とゞきて四日目にぞ七里(ななさと)の消印ある封状二つ……かくて大藤村の人になりぬ...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...「爪」は発表後も藤村先生が手紙で賞めてくれた...
牧野信一 「貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)」
...藤村の歿後、何かの新聞に島崎鶏二氏の書いた文章を見かけた...
宮本百合子 「あられ笹」
...作家研究(一)マクシム・ゴーリキイの人及び芸術(四十枚)(二)同 その発展の特殊性にふれて(四十枚)(三)同 によって描かれた婦人(二十三枚)(四)ツルゲーネフの生きかた(四十枚)(五)バルザックから何を学ぶか(七十枚)(六)藤村...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...つまり「島崎藤村」というような伝記小説の現れるのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...金釦の制服を着ていた島崎藤村君あたりとも...
柳田国男 「故郷七十年」
...木村牧師は芝白金教会を建てたり、後には信州に行って小諸義塾を設立して、島崎藤村、三宅克巳、丸山晩霞などを教員に迎えたりした人で、藤村は明治学院時代に木村家の書生をしていたこともあったようである...
柳田国男 「故郷七十年」
...藤村にはそれが強く働いていたと思う...
和辻哲郎 「藤村の個性」
...藤村はわざわざこの言い方を使っているのである...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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