...肝腎の藤村検校(けんげう)が出る頃には...
薄田泣菫 「茶話」
...藤村検校は琵琶を抱(だ)いて入つて来た...
薄田泣菫 「茶話」
...やはり藤村の羊羹が一等いいと言つて...
薄田泣菫 「茶話」
...「藤村さんは今留守どす」という...
近松秋江 「狂乱」
...その村には藤村という姓が多いという...
近松秋江 「狂乱」
...今日島崎藤村が徹頭徹尾作家であるというような形に於ては...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...この他に藤村山梨県令とか...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...日本語の詩を教えたものは藤村だよなどと...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...いくら藤村の羊羹(ようかん)でもおまるの中に入れてあると...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...これは我々仲間の文人でも同じことで、尾崎紅葉、泉鏡花、島崎藤村、芥川龍之介、谷崎潤一郎、佐藤春夫、北原白秋、室生犀星等、いづれもその名前の字画を見るだけで、夫々の作家の特異な風貌から作品まで、歴々として表象に浮び上つて来るのである...
萩原朔太郎 「名前の話」
...藤村の浅草だよりという感想集三冊を八十銭で求める...
林芙美子 「新版 放浪記」
...大藤村(おほふぢむら)にお作(さく)が夢(ゆめ)ものどかなるべし...
一葉女史 「ゆく雲」
...藤村(ふぢむら)は...
牧野信一 「環魚洞風景」
...藤村と私は、思はず眼を合はせてテレた笑ひを浮べた...
牧野信一 「環魚洞風景」
...藤村の極めて作家的...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そういう主観性と対置されるものはいつも世俗的なかしこさで、藤村のように、こういう時代になるとせっせと子供のよみものを書こうというようなことになり、それを秋声が、ああいう人はいいと歎息してながめることにもなります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...藤村は幸に合格したが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...本郷の菓子屋では、岡野榮泉だの、藤村だの、船橋屋織江だのが載つてゐますが、皆幕外(まくそと)です...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
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