...土藏(どぞう)には各(おの/\)の大(おほ)きさに相應(そうおう)する器物(きぶつ)(例(たと)へば土藏(どぞう)ならばばけつ)に水(みづ)を入(い)れ置(お)くこと...
今村明恒 「地震の話」
...性格があの畑中新藏に似てゐるところがある...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「あれが叡山か」と三藏は感心する...
高濱虚子 「俳諧師」
...それに先きに三藏が見にくゝ哀れに思うた背の低いのも頭のいびつなのも此時は目に立たぬ...
高濱虚子 「俳諧師」
...三藏が玄關を出ようとする時幽かに餅の焦げる匂ひがする...
高濱虚子 「俳諧師」
...其事を増田から漏れ聞いた三藏は俄に行李を納めて其前に出發してしまつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...五十三藏との話を途中から端折つて「あゝうちよ」と細君はいきなり腰を浮かせ「梅ちやんお這入りな」と言つて暫く自分の聲が向うに屆いたかどうかを聞き定めるやうな眼附をする...
高濱虚子 「俳諧師」
...三藏は處女作をどうする? と自分で自分を責めたが尚筆を執る勇氣が無かつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...三藏は以前獨逸語の書生として釜から取る熱い御飯を頂戴して居つた時に比べて其變化に驚き乍ら馳走になる...
高濱虚子 「俳諧師」
...皮裏にひそかに峻酷の陽秋を藏してゐて...
太宰治 「お伽草紙」
...」葉藏は、だまつてゐた...
太宰治 「道化の華」
...圖中に畫(ゑが)きたる石器骨器角噐牙噐は皆理科大學人類學教室の藏品なり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...此れが爲に色々な天文の季題の背後には數限りもない風土民俗の連想のモザイクのやうな世界が包藏されて居るのである...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...自分の家に藏してゐる書籍の最もよいものを解題したので...
内藤湖南 「藏書家の話」
...赤い夕陽が土藏の中へ長々と這つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...土藏の腰板を剥がさせましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...愛藏の來國俊の鍔(つば)際から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外に今朝私達を撫順から迎へに来て下さつた撫順炭鉱庶務課の原田周藏さんが案内役として同車せられた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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