...三藏は其手紙を受取るや否や下駄を突掛けて駈け出さねばならぬほど其聲に威嚴がある...
高濱虚子 「俳諧師」
...三藏の硯箱の中から一本の筆を取出して...
高濱虚子 「俳諧師」
...三藏は默つて二人の話を聽いてゐる...
高濱虚子 「俳諧師」
...一圓より上? 下?」「判らんですねえ」と三藏は更に標準が立たぬので正直なところを言ふ...
高濱虚子 「俳諧師」
...三藏は少なからず氣色を損じた...
高濱虚子 「俳諧師」
...眉は地藏さまの三日月眉で...
太宰治 「陰火」
...雀の卵は藏の屋根瓦をはぐと...
太宰治 「思ひ出」
...彼の遺骨を黄金の瓶に藏めよ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...何々の國何々郡何々寺所藏何々經何部といつたぐあひである...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...同八日には宇和島藩主伊達侯を招待して「夕方本木庄藏ト申ス通辭...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...又西高辻男爵の藏せらるゝ張楚金の翰苑卷第卅に倭國の條ありて...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...下手人はうんと血を浴びたことだらうな」「――」「勝藏の持物を皆んな見せて貰つてくれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...土藏と土藏の庇間(ひあはひ)を吹き拔ける風が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お前はお榮に頼まれてこの土藏を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下に落ちて居る地藏樣はざつと五六十貫...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ふいと妻の亡父が所藏してゐた支那の古い印のことを思ひ出して...
堀辰雄 「我思古人」
......
柳田国男 「故郷七十年」
...辱知 江東生夕の光堤にもえし陽炎(かげろふ)は草の奈邊(いづこ)に匿(かく)れけむ緑は空の名と爲りて雲こそ西に日を藏(つゝ)めさゝべり淡き富士が根は百里(ひやくり)の風に隔てられ麓に靡く秋篠の中に暮れ行く葦穗山雨雲覆ふ塔(あらゝぎ)に懸れる虹の橋ならで七篠(なゝすぢ)の光...
横瀬夜雨 「花守」
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