...細君は最前食ひかけの燒芋を新聞紙に乘せたまゝ持つて來て「塀和さんも梅ちやんも食べないの?」と言ひながら一本長いのを三藏に突き出す...
高濱虚子 「俳諧師」
...三藏は事の原因を解し兼ねて甚だ手持無沙汰に默然として坐つてゐる...
高濱虚子 「俳諧師」
...家藏の書物も多かつたらうから...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...民間の藏書家の目録は段々發達して來ました...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...大事(でえじ)にして汝(われ)能(よ)うく藏(しま)つて置(お)いたえ」と彼(かれ)は滿足(まんぞく)らしく見(み)えた...
長塚節 「土」
...無限(むげん)で無數(むすう)で無盡藏(むじんざう)で...
夏目漱石 「門」
...大法寺の經藏でやつた馬鹿囃子が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勝藏が下手人でないとは決らないぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「岩根半藏、逃げる氣か」正面へ立塞(たちふさが)つたのは錢形平次でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――それは岩根半藏も白状してゐる」「――」「所が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今ぢや依りどころのない女ですから、どうかしたら、獨り者の金藏と、何にか相談があつたのかも知れませんね」「そのお芳の隱れ家は?」「山谷の駄菓子屋で、後家のお妻の家と訊けば判りますよ」「それから、他に金藏を怨(うら)んでる者はないだらうか」平次は話題を轉じました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...土藏も物置も、天井も床下も、わけても宇佐川鐵馬の居間は、嘗(な)めるやうに搜しましたが、娘一人隱すほどの場所もなく、簪(かんざし)一つ、紐一本落ちては居なかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...唯今朝は自分で雛壇(ひなだん)を疊んで雛の道具を土藏へ運ぶ筈だつたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...座敷牢のカギと土藏のカギが同じものなら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...土藏の中に居ます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地藏樣の臺座の下には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其原話は元魏譯雜寶藏經八に...
南方熊楠 「詛言に就て」
...愿藏亦捕へられた...
横瀬夜雨 「天狗塚」
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