...「でもね――女に廃(すた)りものはないからねえ」藍玉屋の息子のねむそうな声が一座を笑わせる...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの藍玉屋(あいだまや)の金蔵で...
中里介山 「大菩薩峠」
...この藍玉屋は相当の資産家であるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「へえ……へえ」「それは何じゃ」人影が藍玉屋の金蔵であることは申すまでもありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...はじめて三輪の藍玉屋(あいだまや)の不良息子の金蔵に鉄砲を教えた惣太(そうた)でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...藍玉屋の親爺もあれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...藍玉屋(あいだまや)の金蔵はそれがために生命(いのち)をかけた...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの藍玉屋(あいだまや)の金蔵という奴...
中里介山 「大菩薩峠」
...(薩摩からは藍玉煙草類を...
服部之総 「志士と経済」
...翌文久三年には渋沢栄一が藍玉の売上金で武器を蒐め...
服部之総 「志士と経済」
...農村富農から藍玉(あいだま)仲買業や酒屋や山林業者やが派生して...
服部之総 「新撰組」
...第二が讃岐(さぬき)の藍玉船(あいだまぶね)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...藍玉(あいだま)...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...そのむかうには、磁石や、藍玉や、散弾や、輪麺麭(ブーブリキ)といつた品々を持つた女商人がグウグウ鼾をかいてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...それで藍玉を造って染料にするということになって居る...
牧野富太郎 「植物記」
...手ですくえるような藍玉(あいだま)のつらなりを見るような気がする...
室生犀星 「花桐」
...醗酵させて固めたものを「藍玉(あいだま)」と呼び...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...藍玉(あいだま)売りをやっていたそうな...
吉川英治 「松のや露八」
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