...点々と黄や藍を綴つて居ります外は...
芥川龍之介 「地獄変」
...紺地に藍の竪縞(たてじま)の着物の胸を蘆手模様(あしでもよう)の帯に抑えて...
芥川龍之介 「路上」
...更に江戸幕府の官医田村藍水から本草(ほんぞう)学を一層詳しく学び...
石原純 「平賀源内」
...藍染川へ、忍川へ……流すは惜しい、桜の枝へ……」――桜の枝が、たよたよして、しずれ落ちに雪がさらさらと落ちて、巻きかけた一筋のその黒髪の丈を包んだ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...淺藍色(うすあゐいろ)の多頭(たとう)の大蛇(おろち)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...▲白縮は堀(ほり)の内町在(ざい)の村々(これを堀の内組といふ)又浦佐(うらさ)組小出嶋(こでじま)組の村々 ▲模様(もやう)るゐ或(あるひ)は飛白(かすり)いはゆる藍錆(あゐさび)といふは塩沢(しほざは)組の村々 ▲藍※(あゐじま)は六日町組の村々 ▲紅桔梗縞(べにききやうしま)のるゐは小千谷(をぢや)組の村々 ▲浅黄繊(あさぎじま)のるゐは十日町組の村々也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...伽藍(がらん)を見物に行く...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...母は丘の上祭らるる藍光の目のアテーネー...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...団子坂下(だんござかした)から根津(ねづ)に通ずる藍染川(あいそめがわ)の如き...
永井荷風 「日和下駄」
...藍微塵(あゐみぢん)の狹い袷の胸をはだけて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...銀簪(ぎんかんざし)を振り冠つた青い顏――藍(あゐ)を塗つたやうな鬼畜(きちく)の顏――紛(まぎ)れもない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此の國に珍らしい七堂伽藍の揃つてゐる佛寺であるが規模は至つて小さい...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...氷る伽藍のはてに沈まうとする...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...藍染川の溝縁から狭苦しい路地内へと鍵の手に建つた...
正岡容 「根津遊草」
...人気のない大きな伽藍のやうに空虚(うつろ)になつて...
水野仙子 「脱殼」
...藍染川(あいそめがわ)のお歯黒のような水の流れ込む不忍(しのばず)の池の北側を廻って...
森鴎外 「雁」
...大変な御布告(おふれ)が藍丸王の御言葉だといってこの湖の岸に伝わりました...
夢野久作 「白髪小僧」
...どの物にも鈍(にぶ)い弱い色がない、真赤(まつか)だ、黄金(きん)だ、雪白(せつはく)だ、猩々緋(しやう/″\ひ)だ、藍だ、群青(ぐんじやう)だ、深緑(ふかみどり)だ、紫だ...
與謝野寛 「南洋館」
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