...漁夫の着物は濃い藍色(あいいろ)...
芥川龍之介 「少年」
...とりわけて藍と洋紅とは喫驚(びっくり)するほど美しいものでした...
有島武郎 「一房の葡萄」
...終に地中海の水の藍碧なるに似ず...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...藍で装飾したものも...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...斗満上流の奥深く針葉樹(しんようじゅ)を語る印度藍色(インジゴーいろ)の山又山重なり重なって...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...此夕台所(だいどこ)で大きな甘藍(きゃべつ)を秤(はかり)にかける...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...濃藍色の湖面となり...
豊島与志雄 「山上湖」
...そろそろ夕方らしい透った藍色が加わって...
中島敦 「プウルの傍で」
...古き伽藍(がらん)と古き墳墓が寂寞(じゃくまく)として存在する間に...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...かなりの伽藍(がらん)ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今朝死骸を藍染川から引揚げた時も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...藍系統のくすんだ着付に...
久生十蘭 「西林図」
...しかしこれを手玉にするのではなくその藍色の実を染料にする目的と仮定しても...
牧野富太郎 「植物記」
...その上に落ちている藍色の影とは峯子に...
「今朝の雪」
...それからおばさまのお持ちの回数券は戦争前の藍色券なのよ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...それを左の手に据えて、新規の藍丸王はつかつかと白髪小僧に近寄りながら――「どうだ、藍丸王...
夢野久作 「白髪小僧」
...さしもの本堂の大伽藍(だいがらん)の鴨井(かもい)のあたりからギイギイと音を立てて揺れはじめ...
夢野久作 「名娼満月」
...ここは柳島の御造営の伽藍(がらん)じゃな...
吉川英治 「親鸞」
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