...或は藍色の釉薬をかけた陶製のものもある...
會津八一 「支那の明器」
...)と云(い)ふ字(じ)、藍(あゐ)に、紺染(こんぞめ)、暖簾(のれん)靜(しづか)に(必(かならず)...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...一天(いつてん)は紺青(こんじやう)の伽藍の廊(らう)の色にして...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...その青藍色の湯池(とうち)は蠱惑(こわく)的である...
高浜虚子 「別府温泉」
...山がよろしい、水がよろしい、伽藍がよろしい、僧侶の起居がよろしい...
種田山頭火 「旅日記」
...甘藍(きゃべつ)なぞを駄馬(だば)に積み...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...斗満で食った土のものゝ内、甘藍、枝豆(えだまめ)、玉蜀黍(とうもろこし)、馬鈴薯、南瓜(とうなす)、蕎麦(そば)、大根(だいこ)、黍(きび)の餅(もち)、何れも中々味が好い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...藍のように真ッ蒼な顔には...
野村胡堂 「死の舞踏」
...まず日本でアイといって居るものは蓼藍と書かなければアイにならぬ...
牧野富太郎 「植物記」
...藍と薄曇美しき水だしあぶりだしの包装紙...
正岡容 「寄席風流」
...始て藍染橋(あいぞめばし)を渡った...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...伊万里系統の藍絵の「下手(げて)もの」としてはこの種のものが最も逸品であると云えよう...
柳宗悦 「工藝の道」
...口藍丸王は翌(あく)る朝眼を覚ますと直ぐに身支度を済まして...
夢野久作 「白髪小僧」
......
夢野久作 「猟奇歌」
...焼け落ちる伽藍(がらん)と信長の終焉(しゅうえん)を目のあたりに見つつ...
吉川英治 「新書太閤記」
...寂(じゃく)として樹海の底に沈んでいる真夜中の伽藍(がらん)が眼にうつるだけなのである...
吉川英治 「親鸞」
...この新しい伽藍(がらん)へ...
吉川英治 「親鸞」
...もしこれがある人の言うごとく弥陀三尊押出仏(みださんぞんおしだしぶつ)(奈良博物館)や観修寺繍曼陀羅(かんじゅじしゅうまんだら)(京都博物館)のごとき舶来藍本(はくらいらんぼん)に基づいて我が国人の製作したものであるとすれば...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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