...予がその方の力を藉りて...
芥川龍之介 「邪宗門」
...倒れかけたる祠(ほこら)には狐や宿を藉(か)りぬらん...
泉鏡花 「活人形」
...君などが満足の上に満足を得て娯楽とし慰藉とするものとは...
伊藤左千夫 「去年」
...彼は日々我の慰藉なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
......
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...読書をせめてもの慰藉として...
種田山頭火 「其中日記」
...二人の方を振向いて「狼藉者は――いいや...
直木三十五 「南国太平記」
...平日(へいじつ)何等(なんら)の慰藉(ゐしや)を與(あた)へらるゝ機會(きくわい)をも有(いう)して居(ゐ)ないで...
長塚節 「土」
...この憂と悲の極端より生ずる慰藉(いしゃ)と共に九十一種の題辞となって今になお観(み)る者の心を寒からしめている...
夏目漱石 「倫敦塔」
...彼等の樣々な談話に耳を藉すのが好きなのであつた...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...★池のほとりの黄昏(たそがれ)は手ぶくろ白きひと時なり草を藉(し)き静かにもまた坐るべし古き言葉をさぐれども遠き心は知りがたし我が身を惜しと思ふべく人をかなしと言ふ勿れ★鵞鳥は小径を走る...
三好達治 「測量船」
...もし芥川氏の手に藉(よ)ってこの稿の謬(あやまり)を匡(ただ)すことを得ば幸であろう...
森鴎外 「細木香以」
...賠償と慰藉(いしゃ)の方法を立案して来た...
山本周五郎 「半之助祝言」
...使者に名を藉(か)り...
吉川英治 「私本太平記」
...平等に名を藉(か)る闘争や...
吉川英治 「新書太閤記」
...狼藉(ろうぜき)に取り散らかされたものの中に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...狼藉(ろうぜき)の限りを尽している最中であろう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...パウロという日本人の信者の助けを藉りた...
和辻哲郎 「鎖国」
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