...また一種の慰藉にならぬでもない...
伊藤左千夫 「去年」
...哲学も宗教も今の自分に何の慰藉をも与え得ないのは...
伊藤左千夫 「奈々子」
...かくして「量」は人生の慰藉と平和とを助くるに反し...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...後には生霊死霊の口寄(死者の魂を招いて己が口に藉(か)りてその意を述べることで...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...是でも未だ何か學者の力を藉りるとか機械を据付けて毒を流さぬ樣にすると云ふやうな頭を持つて居るものと見へる...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...こういった無法狼藉のたぐいはよく起こるものである...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...それもごく僅かな額で兄の慰藉料や姉の身代金などから差引いたものらしかった...
豊島与志雄 「黒点」
...優しい慰藉(いしゃ)の言葉を口から出す気もなく自(おのず)から出した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...明治十年(ねん)ごろまでは強盗(ごうとう)したり乱暴狼藉(ろうぜき)した者に...
新渡戸稲造 「自警録」
...われわれの光明であり慰藉(いしゃ)であるだろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...当るがままの乱暴狼藉(らうぜき)...
樋口一葉 「たけくらべ」
...人間以上の高いところにそれを償ふべき力と癒すべき慰藉を求めさすやうにしてお上げなさいまし...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...室内の状況は狼藉を極めたり...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...――さういふものから或る慰藉を君一人でもつて受取るやうに...
堀辰雄 「生者と死者」
...「狼藉(ろうぜき)!」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...一つの鮮明な強烈な色彩を藉(か)りて...
三好達治 「柘榴の花」
...此帰参が主として伊沢氏の助を藉りて成就し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...口を藉(か)るべき酒気もいまは失せていた...
吉川英治 「私本太平記」
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