...粟野さんもやはり紺サアジの背広に新らしい麦藁帽(むぎわらぼう)をかぶっている...
芥川龍之介 「十円札」
...藁草履はじっとり湿(しめ)った上...
芥川龍之介 「百合」
...また非常に粗末な藁製の...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...藁や紙のきれを引きつけるのを覚えてゐるだらう...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...厩にもそもそと藁を食っている一匹の動物しかないことを確かめて...
犬田卯 「荒蕪地」
...藁灰をこしらへて下さつた...
種田山頭火 「其中日記」
...靴造りの腰掛台(ベンチ)(その屋根裏部屋にはそれ以外に藁蒲団の寝台(ベッド)が一つあるだけだった)の上に置いた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...さわら(藁(わら)で作ったタワシ)売りであった...
徳永直 「あまり者」
...一枚の藁蒲団(わらぶとん)が寝床となり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...代助は逃げる様に藁店(わらだな)を上(あが)った...
夏目漱石 「それから」
...大きな煉瓦の煙突が三つ藁葺屋根を高く突き抜いて居り...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...離屋の八方に積んで置いた藁(わら)や柴(しば)や...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...如何にも手際のいゝ藁細工です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...皆んな話せ」平次は藁打臺(わらうちだい)を引寄せて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しばらく藁ぶとんの味を楽しもうとして...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...藁(わら)工品で特色のあるのは凡(およ)そ尺二寸角ほどの「かます」であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...次郎にうすい藁蒲団(わらぶとん)を被(かぶ)せて...
吉川英治 「江戸三国志」
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