...この大将の麦藁帽は Kuling Estate Head Coolie No* とか横文字を抜いた...
芥川龍之介 「長江游記」
...いずれも見すぼらしい藁屋根(わらやね)や瓦(かわら)屋根がごみごみと狭苦しく建てこんで...
芥川龍之介 「蜜柑」
...藁(わら)で器用に霜がこいさえしつらえてあった...
有島武郎 「或る女」
...また非常に粗末な藁製の...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...雨にたたかれた藁(わら)のようになって...
泉鏡花 「薄紅梅」
...彼は川一筋とか積藁とかを見出してそれを唯一の点景物としておりますが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...かしこみて願い奉りようよう切符を頂戴して立ちいずれば吹き上ぐる朝嵐に藁帽(わらぼう)飛んでぬかるみを走る事数間(すうけん)...
寺田寅彦 「東上記」
...皮となって守るのがあの藁なんでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...其(その)庖丁(はうちやう)のとん/\と鳴(な)る間(あひだ)に忙(せは)しく八人坊主(はちにんばうず)を動(うご)かしてはさらさらと藁(わら)を扱(しご)く音(おと)が微(かす)かに交(まじ)つて聞(きこ)える...
長塚節 「土」
...三つ繰りの藁繩(わらなは)だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長い間藁を扱(しご)いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
槇本楠郎 「さらわれた兄よ」
...子供たちが藁鉄砲で地面を叩いたりするのだというのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...藁(わら)の上に毛布で寝る寝台を見...
山本周五郎 「季節のない街」
...藁草履(わらぞうり)の音を静かに摺(す)って...
吉川英治 「江戸三国志」
...藁(わら)をかぶって寝ればとて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...紙切(かみきれ)と二本の藁くずとを拾い...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...自分で新しいカラス麦の藁でもって...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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