...脛布(はばき)藁沓(わろうず)の装いもかいがいしく...
芥川龍之介 「偸盗」
...屋根葺に用いる普通の藁よりも高価であると共に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...藁(わら)の裙(すそ)に優しくこぼれる...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...素足に藁草履(わらぞうり)...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...文を読みますと――スグ丘ノ小屋ノ積藁(ツミワラ)ノ下ニアル導火線ノ仕掛ヲ取リノゾカナイト...
海野十三 「怪塔王」
...呼うで来い」草原の出外れに見える二三軒の藁屋根のある方から十歳(とお)位に見える色の白い小供が来ている...
田中貢太郎 「放生津物語」
...野戦病院となった料理場の蒲団(ふとん)や藁蓆(わらむしろ)の上には...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...試してみよう」竜之助はやはり巻藁か土壇を切るように容易(たやす)く請合(うけあ)ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...只(たゞ)彼等(かれら)の凡(すべ)ては藁(わら)を打(う)つて繩(なは)を綯(な)ふべき夜(よる)の務(つと)めを捨(すて)て公然(こうぜん)一所(しよ)に集合(しふがふ)する機會(きくわい)を見出(みいだ)すことを求(もと)めて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...煤(すゝ)け切(き)つた棚(たな)に新(あたら)しい藁(わら)の蝦(えび)が活々(いき/\)として見(み)えた...
長塚節 「土」
...藁(わら)か萱(かや)でおツ塞(ぷて)えたんでもあんびや」「うむ...
長塚節 「土」
...藁葺(わらぶき)とも思われる不揃(ふそろい)な家の間を通り抜けて...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...燕(つばめ)の飛ぶ小雨の日に、「新藁、しんわら」と、はだしの男が臑(すね)に細かい泥を跳(は)ねあげて、菅笠(すげがさ)か、手ぬぐいかぶりで、駈足で、青い早苗を一束にぎって、売り声を残していった...
長谷川時雨 「大門通り界隈一束」
...自分も藁の椅子を傍(そば)に持ち行(ゆ)き...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...目指す的と捲藁を狙(ねら)ッて矢数幾十本かを試したので...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...薄(すすき)の穂や藁(わら)などを早苗(さなえ)に挿し...
柳田国男 「雪国の春」
...真っ黒にして何か藁苞(わらづと)に容(い)れて持っている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...藁沓(わらぐつ)をはき...
吉川英治 「親鸞」
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