...寺の坊さんが鯉に餌をやってくれと言ってキビ藁のようなものをもって来たので...
上村松園 「余齢初旅」
...東京ではやうやく麥藁帽子を脱ぎ捨てたばかりなのが此方は外套を二枚重ねて着てゐる...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...そこへ藁布団を敷いて...
大杉栄 「続獄中記」
...屋根は藁葺なれども...
大町桂月 「冬の榛名山」
...そこここに藁葺(わらぶ)きの小屋がある...
谷譲次 「踊る地平線」
...六 藁が真綿になる話藁(わら)にある薬品を加えて煮るだけでこれを真綿に変ずる方法を発明したと称して...
寺田寅彦 「路傍の草」
...藁(わら)でこしらえた人間の形であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...勘次(かんじ)は其(そ)の序(ついで)に餘計(よけい)な藁(わら)を切(き)つた...
長塚節 「土」
...藁店の床屋さんから雨戸を借りて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...麥藁帽子をかぶつた背の高い年寄りが...
林芙美子 「旅人」
...Kを食堂の藁(わら)ぶとんの上に寝かせようとした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...藁沓(わらぐつ)などは申すに及びません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ごく粗末に藁(わら)で作ったもののように考えますけれど...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...藁を材にし紺の麻糸で編んだ大きな夜具包(やぐづつみ)があります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...藁ではなくて円い石に多くの環を付けたものを...
柳田国男 「年中行事覚書」
...寝藁々々とよくいうので...
柳田国男 「雪国の春」
...大きな麦藁帽(むぎわらぼう)をかぶっていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...藁廂(わらびさし)の藁の先から...
吉川英治 「新書太閤記」
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