...この集の稿料は汝の薬餌となりたり...
石川啄木 「一握の砂」
...薬餌(やくじ)をしたしんだ...
伊藤左千夫 「去年」
...妙子が臥(ね)ていた十日ばかりの間の薬餌(やくじ)を始め附添人の食い雑用(ぞうよう)などでも...
谷崎潤一郎 「細雪」
...薬餌よりはパンを先決問題とするとき...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...差当(さしあた)りこの病を医すべき適切なる薬餌(やくじ)を得...
野中到 「寒中滞岳記」
...時々病褥に臥したり薬餌に親しんだりするようでは如何に大志を抱いていても決してこれを実行に移す事は出来ません...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...そして単に薬餌(やくじ)を給するのみでなく...
森鴎外 「渋江抽斎」
...やわらかな薬餌(やくじ)から始める...
吉川英治 「三国志」
...風邪の大熱できのうから薬餌(やくじ)にしたしんではおれどほかならぬお召...
吉川英治 「私本太平記」
...そして、薬餌(やくじ)、何から何までを、「登子、登子」と、妻へ甘える眼をして求めた...
吉川英治 「私本太平記」
...永(なが)いあいだ薬餌(やくじ)をとってもらった生命(いのち)の恩人(おんじん)――それは忘(わす)れてもいいにしろ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...医師(いし)薬餌(やくじ)の手当など...
吉川英治 「新書太閤記」
...薬餌や手当も万全を尽させよう...
吉川英治 「新書太閤記」
...薬餌(やくじ)に別れをつげて馳せ参りました由...
吉川英治 「新書太閤記」
...薬餌(やくじ)のほうなら源内のお手の物……オ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「ひと口に十二年というが、そのあいだは、足利(あしかが)の大軍にとり囲まれていたも同様だったから、兵の食糧、被服、薬餌などは、みな夫人の力に拠(よ)るしかない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...薬餌(やくじ)に親しんでいたらしい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...薬餌(やくじ)よりもなによりも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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