...「薬餌無徴怪夢頻(やくじちょうなくかいむしきりなり)」とか云う句がある...
芥川龍之介 「上海游記」
...薬餌(やくじ)をしたしんだ...
伊藤左千夫 「去年」
......
田中貢太郎 「愛卿伝」
...朝夕薬餌(やくじ)に親しむようになったので...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...薬餌をもって病を治することを主たる仕事としたもので...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...差当(さしあた)りこの病を医すべき適切なる薬餌(やくじ)を得...
野中到 「寒中滞岳記」
...主人は家業の傍(かたわ)らに自ら薬餌(やくじ)を進め...
福沢諭吉 「日本男子論」
...薬餌(やくじ)、呪(まじない)、加持祈祷(かじきとう)と人の善いと言う程の事を為尽(しつく)して見たが、さて験(げん)も見えず、次第々々に頼み少なに成て、遂(つい)に文三の事を言い死(じに)にはかなく成てしまう...
二葉亭四迷 「浮雲」
...半ば学理半ば迷想に由りて盛んに行われたもので(今日とてもこの類の物が薬餌(やくじ)香飾等と混じて盛んに行わるるは...
南方熊楠 「十二支考」
...そして単に薬餌(やくじ)を給するのみでなく...
森鴎外 「渋江抽斎」
...薬餌(やくじ)に親しんでいた竹中重治でござる...
吉川英治 「黒田如水」
...侍医はあらゆる薬餌(やくじ)を試みたが...
吉川英治 「三国志」
...まず何よりの薬餌(やくじ)であったとみゆる...
吉川英治 「私本太平記」
...風邪の大熱できのうから薬餌(やくじ)にしたしんではおれどほかならぬお召...
吉川英治 「私本太平記」
...そして、薬餌(やくじ)、何から何までを、「登子、登子」と、妻へ甘える眼をして求めた...
吉川英治 「私本太平記」
...薬餌(やくじ)の世話に精根を傾けていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ようやく薬餌(やくじ)に親しむことが多くなった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...何とか、長兄の病気を、一刻も早く――と、そればかり祈るものの、その薬餌すら、手に入れ難い...
吉川英治 「平の将門」
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