...この集の稿料は汝の薬餌となりたり...
石川啄木 「一握の砂」
...薬餌(やくじ)をしたしんだ...
伊藤左千夫 「去年」
...薬餌をもって病を治することを主たる仕事としたもので...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...薬餌を与えずして癒(いや)し...
新渡戸稲造 「武士道の山」
...近頃は薬餌(やくじ)の料も覚束(おぼつか)ない有様であるのに...
野村胡堂 「楽聖物語」
...時々病褥に臥したり薬餌に親しんだりするようでは如何に大志を抱いていても決してこれを実行に移す事は出来ません...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...そして単に薬餌(やくじ)を給するのみでなく...
森鴎外 「渋江抽斎」
...薬餌(やくじ)をとって...
吉川英治 「大岡越前」
...ひたすら薬餌(やくじ)と静養につとめていた病(びょう)半兵衛重治(しげはる)である...
吉川英治 「黒田如水」
...まず何よりの薬餌(やくじ)であったとみゆる...
吉川英治 「私本太平記」
...父上は、おやすみか」「御意で」「なにか、お案じの態には見えなんだか」「べつに」「お夜食も、お薬餌も、おかわりもなく上がられたな」「はっ...
吉川英治 「私本太平記」
...風邪の大熱できのうから薬餌(やくじ)にしたしんではおれどほかならぬお召...
吉川英治 「私本太平記」
...永(なが)いあいだ薬餌(やくじ)をとってもらった生命(いのち)の恩人(おんじん)――それは忘(わす)れてもいいにしろ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...薬餌(やくじ)に別れをつげて馳せ参りました由...
吉川英治 「新書太閤記」
...ようやく薬餌(やくじ)に親しむことが多くなった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...何とか、長兄の病気を、一刻も早く――と、そればかり祈るものの、その薬餌すら、手に入れ難い...
吉川英治 「平の将門」
...「ひと口に十二年というが、そのあいだは、足利(あしかが)の大軍にとり囲まれていたも同様だったから、兵の食糧、被服、薬餌などは、みな夫人の力に拠(よ)るしかない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...薬餌(やくじ)に親しんでいたらしい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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