...教化を目的とせずして自ら他人を薫化することが出來る筈である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...明治十五年大学予備門に入るに及び大学の学風に薫化せられて眼界の頓に開展するを覚え知識的興味は多様となりたるも化学に対する執着は変ることなく寄宿舎に於ても試験管を弄するを止めざりき...
池田菊苗 「「味の素」発明の動機」
...性質気風を感動薫化するこれなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...画に文に詩に音楽に彫刻に現示して人を感動薫化するは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...その人格はあまねく露語学生を薫化して...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...あたりの大気は薫化せられ...
薄田泣菫 「独楽園」
...あたりの大気は薫化せられ...
薄田泣菫 「木犀の香」
...わが当代の芸術界は之がために如何なる薫化を蒙ったかはまだ之を審(つまびらか)にすることができない...
永井荷風 「帝国劇場のオペラ」
...感激的教育概念に囚(とらわ)れたる薫化(くんか)がこういう不正直な痩我慢的な人間を作り出したのである...
夏目漱石 「教育と文芸」
...自流の世界を統一薫化すると同時に...
夢野久作 「能とは何か」
...その美徳は杳(よう)として万生を薫化しております...
夢野久作 「鼻の表現」
...――そういう一箇の人格が他を薫化(くんか)することは...
吉川英治 「三国志」
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