...琉球から薩州にも及んで盛んに飼われていた豚を買い入れて沢山飼っていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...勤王藩の首たる薩州邸へ入込むのがよいというので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...しかるに薩州人はこの牛肉を好み食ったので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...侍が「桃牛舎南玉は、其方か」「へえ、何か、御用で、ござりますか」「身共は、奉行所の者であるが、その方の住居に、元、薩州の家来、仙波小太郎と申す者がおるか?」南玉は、身体中を固くして(しまった)と、全身で叫んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...ことに隣りの薩州家などは浪人者がたくさんに出入りして...
中里介山 「大菩薩峠」
...薩州の兵を相手に...
中里介山 「大菩薩峠」
...薩州邸を中心に三田のあたりに出没していましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...薩州の鹿児島までが...
中里介山 「大菩薩峠」
...薩州の中村半次郎とが気脈を通じて...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで、この席には、薩州論と長州論との談論の枝が出て、その枝がかんじんの話題の幹よりも大きく、広くなりそうで、長と、薩と、徳川家との関係から、関ヶ原以来の歴史にまで遡(さかのぼ)ったり、人物はドチラにいる、いや薩が断然図抜けているという者もあれば、どうして長の方が粒が揃(そろ)っているというものがある、そういうことで談論が鋭化し、感情が昂進して、せっかくの科学的も、数学的もケシ飛んで、鉄拳が飛び兼ねまじき勢いでしたが、座長格の南条がようやく取りしずめて、「してみると、徳川幕府倒れて、新たに将軍職を襲うものがありとすれば、これは薩州か、長州かのいずれかより起る、その判断には異議はないか」「異議がないようだ」「だが、ここになお一つの勢力、お公家(くげ)さんにもエライのがいるぞ、中山卿だの、三条殿、死んだ姉小路――岩倉――大名ばかりを見ていては見る目が偏(かたよ)るぞ」とさしはさむものがあるかと思うと、一方には、「いや、まだ大名のうちにも油断のならぬのがいるぞ、土佐、肥前なんぞは、なかなか食えないぞ」と言う者もありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...此節末姫様ガ薩州ヘ御引移リ故...
中里介山 「大菩薩峠」
...当時、京都には、会津関白、薩州関白、長州関白といわれた三つの摂家があつた...
蜷川新 「天皇」
...のちには「薩州」を――認識することができたが...
服部之総 「新撰組」
...ソコで薩州の藩士がソレを助けようと云う意味があったと云うから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...薩州あたりの者と度々(どど)往復されるのは何の為だ? ハハ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...薩州土州あたりを牽制するため...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...のみならず出会う人毎(ごと)に、薩州は大藩じゃ...
夢野久作 「名君忠之」
...コレ与一……薩州へ行こうのう...
夢野久作 「名君忠之」
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