...彼には既に薩州と連合して大なる企ても進行していたのであるから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...薩州での旧水本門人らしいが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...就中薩州とか長州とか...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...「拙者は薩州の田中新兵衛」田中新兵衛は飄然(ひょうぜん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...薩州の兵を相手に...
中里介山 「大菩薩峠」
...薩州邸の用心門を立ち出でたのは別人ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...この薩州屋敷では...
中里介山 「大菩薩峠」
...薩州の藩士ではないぞ...
中里介山 「大菩薩峠」
...薩州では西郷吉之助と...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで、この席には、薩州論と長州論との談論の枝が出て、その枝がかんじんの話題の幹よりも大きく、広くなりそうで、長と、薩と、徳川家との関係から、関ヶ原以来の歴史にまで遡(さかのぼ)ったり、人物はドチラにいる、いや薩が断然図抜けているという者もあれば、どうして長の方が粒が揃(そろ)っているというものがある、そういうことで談論が鋭化し、感情が昂進して、せっかくの科学的も、数学的もケシ飛んで、鉄拳が飛び兼ねまじき勢いでしたが、座長格の南条がようやく取りしずめて、「してみると、徳川幕府倒れて、新たに将軍職を襲うものがありとすれば、これは薩州か、長州かのいずれかより起る、その判断には異議はないか」「異議がないようだ」「だが、ここになお一つの勢力、お公家(くげ)さんにもエライのがいるぞ、中山卿だの、三条殿、死んだ姉小路――岩倉――大名ばかりを見ていては見る目が偏(かたよ)るぞ」とさしはさむものがあるかと思うと、一方には、「いや、まだ大名のうちにも油断のならぬのがいるぞ、土佐、肥前なんぞは、なかなか食えないぞ」と言う者もありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...当時の薩州出身の要路者にこびへつらった御用学者であったが...
蜷川新 「天皇」
...福澤の実兄薩州に在り亜米利加から帰(かえっ)て日本に着(つい)たのはその歳(とし)の六月下旬...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ここら辺で薩州屋敷の者の隠し座敷などにウロウロ出入してシッポを出さぬようにされたがよかろう...
三好十郎 「斬られの仙太」
...お為(ため)派の策士等と薩州あたりの諜者をスッカリ斬ってしまわぬうちは...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...左手には薩州から拝領の延寿国資の大刀……右手には最愛の孫...
夢野久作 「名君忠之」
...薩州は大藩じゃからのう...
夢野久作 「名君忠之」
...傷(きず)は薩州邸(やしき)の口入(くちいれ)で近衛家の御殿医(ごてんゐ)が来て縫(ぬ)つた...
與謝野寛 「蓬生」
...薩州弁(さっしゅうべん)が...
吉川英治 「松のや露八」
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