...薩摩芋の産地として有名なるが...
大町桂月 「川越夜行記」
...六一菩薩は思ひしより達者也...
大町桂月 「夜の高尾山」
...瞑目沈思(めいもくちんし)するかのごとき様子をするからいかにも考え深そうに見えるというのであって果して一般に当て篏(は)まるかどうか分らないがそれは一つには仏菩薩(ぶつぼさつ)の眼...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...弥勤菩薩等々ノ坐像ノ拓本ガ示サレテイル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...明治の初年薩摩境に近い肥後(ひご)の南端の漁村から熊本の郊外に越した時...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...刀を捨てて逃げるような慌(あわ)てた真似(まね)をするものでない」「というて、その刀は田中のほかに持つべき品でない」「さあ、それが拙者にも解(げ)せぬ、田中はなんとも言わず腹を切ったことだから、どうも解らぬわい」「申し開きをせず腹を切ったことだから、言わずと当人罪(つみ)に落ちたものじゃ」「そうとも言い切れぬ、何かその間(かん)に……拙者もよく知っているが、あの田中という男は人を斬ったこと幾人か知れぬ、人を斬ることは朝飯前と心得ている、近頃は仕事がなくて腕が鳴る、誰か斬る奴はないかと人斬りを請負(うけお)って歩くほどの男じゃ」「それにしても先方に位がある、威に怖(おじ)けたかも知れぬ」「そんなことはない、侍従や少将の位が怖(こわ)くて暗殺はできん」「役人も、薩州方も、新兵衛の仕業(しわざ)と思うているそうじゃ」「拙者は、やはりそう思わぬ、新兵衛ではない」これだけ聞いたのでは何だかサッパリわからない...
中里介山 「大菩薩峠」
...「これがその薩摩屋敷だ」今更のようにその図面を...
中里介山 「大菩薩峠」
...菩薩の御誓いだと承りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...菩薩も笠を傾けて送り給うと見ゆる...
中里介山 「大菩薩峠」
...薩摩芋の蔓は時折り...
中村地平 「南方郵信」
...そこを隣りの哥薩克が瓜畑にすると言つて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...怖しくもまた物凄しと大薩摩の文句をそのままのすさまじさを顕現した...
正岡容 「わが寄席青春録」
...薩摩(さつま)の甑島(こしきじま)などははっきりとホコと呼んでいる...
柳田国男 「母の手毬歌」
...『西遊記』にいうところの薩摩方面の山わろなども...
柳田国男 「山の人生」
...密議の目的というのは薩摩の西郷さんに呼応する挙兵の時機の問題であったが...
夢野久作 「近世快人伝」
...薩州は大藩じゃからのう...
夢野久作 「名君忠之」
...地蔵菩薩の宝前(ほうぜん)に...
吉川英治 「私本太平記」
...――南無大慈大悲観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)――なにとぞ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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