...保吉(やすきち)は未(いま)だに食物(しょくもつ)の色彩――脯(からすみ)だの焼海苔(やきのり)だの酢蠣(すがき)だの辣薑(らっきょう)だのの色彩を愛している...
芥川龍之介 「少年」
...塩漬にした薑(しょうが)と大根との薄片...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...? に続いて――目に痛く青いものは生薑の葉...
石川欣一 「山を思う」
...若芽薑(わかめしやうが)7・24(夕)水野越前守といふと...
薄田泣菫 「茶話」
...高(たか)がお前若芽薑ぢやないか...
薄田泣菫 「茶話」
...まるで薑(はじかみ)や肉桂の辛烈舌を刺すやうなのを味はつたやうに...
薄田泣菫 「独楽園」
...茶飲碗一五銭 切昆布一袋四銭 生薑一束六十八銭 酒五杯半十銭 番茶一袋十銭 生魚十銭 餅七ツ十五銭 醤油四合六十四銭 短冊十四枚十一銭 巻煙草一十八銭 煮干五十匁四十七銭 質屋利子払〆金四円九銭也九月廿八日曇――晴...
種田山頭火 「其中日記」
...茶の時には蜜柑(みかん)と五目飯(ごもくめし)の生薑(しょうが)とが一座の眼をあざやかにした...
田山花袋 「田舎教師」
...有二薑橘椒荷一...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...薑荷(しょうが)...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...時節が後れたから筋が堅くてもう不味いといふやうなことを声高にいつて百姓は生薑を買つた...
長塚節 「隣室の客」
...「生薑位はおめえ只ぶん投げて行くことにしてもいゝんだ」百姓がいふと「商人がおめえそれで立ちきれるかい」と天秤を杖につきながら商人がいつた...
長塚節 「隣室の客」
...これを見るとその頃酢売とか薑売とかいふものがあつて...
正岡子規 「病牀六尺」
...これらの処が酢または薑の産地であつた事もわかる...
正岡子規 「病牀六尺」
...薑は藁(わら)ヅトの中に入れてある...
正岡子規 「病牀六尺」
...そして幾つかみもの薑を黄金の盆へ盛ってみせた...
吉川英治 「三国志」
...薑は一巻の書物に変っていた...
吉川英治 「三国志」
...薑(はじかみ)ヶ原(はら)まで...
吉川英治 「新書太閤記」
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