...私の好きな色は薄青です...
...彼女の薄青のドレスがとても似合っていた...
...この部屋は薄青のペンキで塗られている...
...薄青の色味が美しい海が見たいです...
...彼は薄青のスーツを着て、とてもおしゃれだった...
...悪戯と計画との薄青い噴火山が...
石川欣一 「山を思う」
...麓(ふもと)の村里には朝煙薄青く...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...図は、二十七、八から三十くらいの中嫁御(ちゅうよめご)が――眉を剃ったあとの、薄青い、ほん色白(いろしろ)の京の嫁御の半身像でして、日傘をもった一人立ちのものです...
上村松園 「女の話・花の話」
...その硝子壜の中には薄青色の液体が入っていた...
海野十三 「地球盗難」
...薄青(うすあお)い渦紋(かもん)にかわり...
田中英光 「オリンポスの果実」
...その海月の薄青い光りが...
夢野久作 「ルルとミミ」
...両の眼ほどの――ザビーネの両の眼ほどの――薄青い空の片隅(かたすみ)が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...薄青い絹で例の法体の頭から面をつつんでいる...
中里介山 「大菩薩峠」
...一面の薄青い透明な鼠色である...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...すべての物が皆薄青色の淡い光を放っていたにちがいない...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...「おかしいね」水肌へすれすれに眼を持って行くと、行手の水の中に、薄青い光が、ほんの少しですが、ボーッと射しているのです...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...なぜなら母の顔は眉毛(まゆげ)がなくって薄青く光っていた...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...斑のない羽丘には薄青いケムリがあがって...
久生十蘭 「春の山」
...薄青い脈管が現われていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...薄青いニス塗の床板には...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...そのうちにクナアク先生が来た――薄青い縞のネルの普段着で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...右手の薄青い紗のカーテンを透して午後の斜光が明るくさしている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...なお薄青い寝衣の肱の曲目(まがりめ)と...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
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