...私の好きな色は薄青です...
...彼女の薄青のドレスがとても似合っていた...
...この部屋は薄青のペンキで塗られている...
...薄青の色味が美しい海が見たいです...
...彼は薄青のスーツを着て、とてもおしゃれだった...
...薄青い襟を分けて...
泉鏡花 「霰ふる」
...薄青(うすあお)い渦紋(かもん)にかわり...
田中英光 「オリンポスの果実」
...隣席には、赤いぼんやりした顔をし、薄青い眼をもち、子供らしい表情を浮かべてる、ある老将軍がすわっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まだ先(さき)の軟(やはら)かな夏蕎麥(なつそば)の莖(くき)で薄青(うすあを)く染(そ)まつたのが見(み)えて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...すべての物が皆薄青色の淡い光を放っていたにちがいない...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...薄青い空が判然(はんぜん)と望まれる...
夏目漱石 「草枕」
...彼はその薄青いペンキの光る内側で...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...なぜなら母の顔は眉毛(まゆげ)がなくって薄青く光っていた...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...斑のない羽丘には薄青いケムリがあがって...
久生十蘭 「春の山」
...裸(はだか)の薄青い岩から...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...また薄青い唐辛子を干していた...
正岡容 「小説 圓朝」
...いつも薄青い瓦斯灯の灯の世界であった...
正岡容 「寄席行燈」
...故枝雀の「野崎詣」は枝さし交わす土手の桜に夏近い日の河内平野が薄青く見えた...
正岡容 「寄席行燈」
...まばゆい明るさと薄青い陰影とのうちに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...薄青いのや真赤なのや...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...頭の上には薄青い空がひろがっている...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...彼は薄青い乾いた苔のへばっている石の面へ鼻をつけたり...
横光利一 「旅愁」
...なお四十七歳の肉体から袂別しきれぬかのような生の執着が薄青ぐろく煙っていた...
吉川英治 「私本太平記」
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