...結婚式の招待状には薄紙が使われている...
...和菓子を包むのに薄紙が必要だ...
...薄紙を折って花を作ってみた...
...古い書物では、薄紙で書かれたものもある...
...習字の作品を薄紙に貼って、額に入れた...
...薄紙一重(ひとえ)透きます内は...
泉鏡花 「海神別荘」
...ほのぼのとあたりが薄紙(うすがみ)を剥(は)ぐようにすこしずつ見えて来た...
海野十三 「地中魔」
...いずれも雁皮(がんぴ)の薄紙に細かく書いて有るのであった...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...闇空がわずかに薄紙一枚はがしたほどの動きを見せて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...薄紙をかけたような月が美しかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...梨は一つずつ丁寧に二重の薄紙に包まれていたが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...それからは謂ばば薄紙をはがすやうにだんだんと御悩も軽くなつてまゐりました...
太宰治 「右大臣実朝」
...それからは謂(い)わば薄紙をはがすようにだんだんと御悩も軽くなってまいりました...
太宰治 「鉄面皮」
...薄紙をはり合わせて作った角張ったお獅子(しし)を...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...頬の皮膚を薄紙のように張りきり...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...落胆して何度投げ出さうとしたかしれないのを御褒美の菓子やなにかで騙され騙されしてつづけるうちになにか薄紙でもはぐやうにすこしづつわかりはじめた...
中勘助 「銀の匙」
...薄紙を剥がすように消えてしまったのです...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...それから毛糸を包んだ紅白の薄紙で...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...顱頂骨の対応部は薄紙状に薄痩す...
久生十蘭 「泡沫の記」
...追々薄紙(はくし)を剥(は)ぐが如くに癒(い)え行きて...
福田英子 「妾の半生涯」
...はたしてインキのタンクにあたるところから上等の日本製薄紙に細字で書いて小さく巻いた密書が出てきた...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...その中の棚には一々薄紙に包んだ沢山の写真と...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...細く折りこんである薄紙をていねいに開いて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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