...包み物の薄皮を剥くのは難しい...
...春巻きは薄皮で巻かれる...
...果物は薄皮が薄い方が美味しいとされる...
...小麦粉と水で薄皮を作って料理に使う...
...薄皮を外した桃は、糖分が多くて甘い...
...薄皮で、肉充満(いっぱい)という白いのが、妾(めかけ)だろう、妾に違いない...
泉鏡花 「薄紅梅」
...只だ浅薄皮層に止まる人々のみかくの如き見解によつて惑はされるかも知れない...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...地球(ちきゆう)はさういふ性質(せいしつ)の薄皮(はくひ)を以(もつ)て被(おほ)はれてをり...
今村明恒 「地震の話」
...薄皮だけにかえって見所があった...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...まだ薄皮の残っているやつを噛みしめるのである...
豊島与志雄 「田園の幻」
...殆んど淺薄皮相の邪解にすぎなかつたことを發見した...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の追憶」
...)こうした文学論が如何に浅薄皮相であり...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...赤ン坊の頬のやうな薄皮から...
長谷川時雨 「桃」
...妻は指の爪(つめ)で唇(くちびる)の薄皮をむしりとろうとした...
原民喜 「美しき死の岸に」
...まるで薄皮に包まれてあぶり焼きにされるヤマウズラのように身を焦がす思いがした...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...想像に難くないのは人の生死がゴムの薄皮一枚...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...だんだん自分という人間の薄皮は一枚一枚...
正岡容 「寄席」
...きめの細かい薄皮の顏をあかりの下にはつきり見せて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...○脳味噌は煮沸し湯に塩少しを入れたる物へおよそ五分間漬けて取出し薄皮をむき脳味噌一頭分を六ツほどに切り塩胡椒を振掛けメリケン粉を両面へ付け玉子の黄身にて包みパン粉を付けて油にて揚げ...
村井弦斎 「食道楽」
...○また鍋にて湯を沸し塩少しを入れ脳味噌を入れておよそ二十分間湯煮て引上げ薄皮を剥去り極(ごく)細かに切り...
村井弦斎 「食道楽」
...それから薄皮を剥(む)いて三枚に卸(おろ)して小骨を一々毛抜(けぬき)でよく取ります...
村井弦斎 「食道楽」
...奧さんは下唇の剥げ掛かつた薄皮を引張つて...
森鴎外 「半日」
...頬が薄皮をはったようにこわばり...
山川方夫 「その一年」
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