...この話は勿論話自身も薄気味悪いのに違いなかった...
芥川竜之介 「歯車」
...人形を使つてゐる黒ん坊と云ふものは薄気味悪い...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...薄気味悪い人物だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...薄気味悪いお客さまだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...イヤな薄気味悪いものが感ぜられて来る...
太宰治 「人間失格」
...彼等はもう一度かの薄気味悪い光景を眼にした――五人の公爵が五つの扉(ドア)からはいって来たのを...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...どうも薄気味悪いことである...
戸坂潤 「社会時評」
...ひどく薄気味悪い印象を与える...
中谷宇吉郎 「異魚」
...それにしても死んだ魚がこのように刻々に色を変えて行くのは少々薄気味悪い位である...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...何時までも続く薄気味悪いこの土地の盛り上り...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...それからウイスキーのコップを蟻のように舐めては薄気味悪い秋波を送って何時までも立たない...
細井和喜蔵 「女給」
...これらが相まってぞっとするほど薄気味悪い顔になり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...薄気味悪い文字が踊り回つてゐた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...私は何とも名状し難い薄気味悪い風にあふられて...
牧野信一 「創作生活にて」
...室生犀星の小説が近年になつてますます薄気味悪いやうな底力がみなぎりあふれ...
牧野信一 「浪曼的月評」
...いよいよ薄気味悪いほど寄席のお客は増えていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...何かしら薄気味悪い...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...冷え冷えと薄気味悪い影を流して通りすぎた...
横光利一 「旅愁」
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