...たつた独り取残されるのは薄気味悪いといふことも手伝つてゐるのに違ひない...
芥川龍之介 「微笑」
...手術室のような薄気味悪い静けさであった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...利左は薄気味悪い微笑を頬(ほお)に浮べて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...イヤな薄気味悪いものが感ぜられて来る...
太宰治 「人間失格」
...その男は真蒼な顔をして薄気味悪い顔をして起き上っていた...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...薄気味悪い声を聞きたくはない――戻ろう)と...
直木三十五 「南国太平記」
...薄気味悪い追従笑(ついしょうわら)いをしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひどく薄気味悪い印象を与える...
中谷宇吉郎 「異魚」
...何時までも続く薄気味悪いこの土地の盛り上り...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...薄気味悪い顔だった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...まるで狂人のやうな人物になつてゐるのが薄気味悪いのである...
林芙美子 「浮雲」
...薄気味悪い上眼を遣って...
二葉亭四迷 「平凡」
...純吉は近頃独りの時そんな風な薄気味悪い笑ひを浮べるのが...
牧野信一 「明るく・暗く」
...その薄気味悪い狂人沁みた目つきで...
牧野信一 「喧嘩咄」
...薄気味悪いことには...
牧野信一 「蝉」
...私は何とも名状し難い薄気味悪い風にあふられて...
牧野信一 「創作生活にて」
...一そう薄気味悪い言葉は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...何かしら薄気味悪い...
夢野久作 「幽霊と推進機」
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