...空気薄板:飛行機の主翼などの、空気抵抗を減らすために薄く作られた板...
...薄板メタル:製造工程で加工された薄い金属板...
...薄板ソバ:乾麺の種類の一つで、細い薄い板状のソバ...
...薄板ネギ:薄くスライスされたネギ...
...薄板ショコラ:チョコレートを薄くしたもので、パティシエなどが華やかなデザートに使う...
...私はパイプに火をつけ、外の暗闇にでたくなかったので、部屋の薄板を一、二枚はがして火にくべ、夜が明けるまで煙草をすいながら考えつづけた...
アンブローズ・ビアス Ambrose Bierce 妹尾韶夫訳 「マカーガー峽谷の秘密」
...わたしは今日の英国を、莫大な荷物――長いあいだ世帯を張っているうちに積みあつめ、それを焼きすてる勇気をもっていない、がらくた物を大トランク、小トランク、薄板箱、包み荷につめて旅行をしている老紳士だと考える...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「その運賃がねえ!」彼女は自分がもうずっとずっと前から材木屋をしているような気がし、この世の中で一ばん大切で必要なものは材木のように思えて、桁材だの、丸太だの、板割だの、薄板だの、小割だの、木舞(こまい)だの、台木だの、背板だの……といった言葉の中に、何となく親身なしみじみした響きが聞きとれるのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...薄板を繋いだ簾(すだれ)が卸してあるので...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...その首を口にふくんで適当な圧力で吹くと底のガラスの薄板がポンという音を立ててその曲率を反転する...
寺田寅彦 「自由画稿」
...薄板(うすいた)を組合(くみあは)せて名刺(し)形(かた)の暗箱(あんはこ)をこしらへる...
南部修太郎 「寫眞と思ひ出」
...堤防は切れた――水が物凄い勢いで隧道(トンネル)へそれは地図を毛彫りにした銅の薄板で...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...三尺の潜戸はかまち寄りの薄板を三寸四方ほど鋭利な刄物で切拔かれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...桐の薄板に墨を塗ったもので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薄板の赤樫(あかがし)の上側の蓋を拔き取つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あとは桐(きり)の薄板で拵へた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...様々の天体の形が刻まれた小さな金の薄板を一ひら持っていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その向うの薄板(うすいた)工場と...
夢野久作 「オンチ」
...薄板工場の中から湧き起るケタタマシイ雑音の交錯が伴奏しつつ...
夢野久作 「オンチ」
...薄板の隔膜と反故紙(ほごがみ)の腸があらわれた...
夢野久作 「微笑」
...三寸の虫蝕(く)い防ぎの樟の薄板です...
吉川英治 「江戸三国志」
...けれど梓(あずさ)に薄板金を貼り...
吉川英治 「三国志」
...鋼の薄板を彎曲させたような...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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