...二十八 丈艸の事蕉門(せうもん)に龍象(りゆうざう)の多いことは言ふを待たない...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...このひとは其角と並び称せられた芭蕉門下の双壁(そうへき)であったのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...万葉の短歌や蕉門(しょうもん)の俳句におけるがごとく人と自然との渾然(こんぜん)として融合したものを見いだすことは私にははなはだ困難なように思われるのである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...この方面から見ても蕉門俳諧の完成期における作品の中には神儒仏はもちろん...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...そうしてその上に立って蕉門俳諧そのものの本質に関する若干の管見を述べるよりほかに現在の自分の取るべき道はないのである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...虚実の境に出入し逍遙(しょうよう)するものであろうとするのが蕉門正風のねらいどころである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...蕉門俳諧の方法の特徴は全くこの潜在的連想の糸によって物を取り合わせるというところにある...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...兼て子規氏から聞いていた蕉門の猿簑(さるみの)集が句柄が最もよいという事を思い出して...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...蕉門(しょうもん)の著書といへども十中八...
正岡子規 「俳諧大要」
...蕉門も檀林も其嵐派(きらんは)も支麦派も用いるに難(かた)んじたる極端の俗語を取って平気に俳句中に入したる蕪村の技倆(ぎりょう)は実に測るべからざるものあり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...俳句は享保に至りて芭蕉門の英俊多くは死し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...蕉門も檀林も其嵐(きらん)派も支麦(しばく)派も用ゐるに難(かたん)じたる極端の俗語を取て平気に俳句中に挿入(そうにゅう)したる蕪村の技倆は実に測るべからざる者あり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...我々がとくに蕉門の俳諧に対して抱いている愛着は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...第二には正風不易(しょうふうふえき)とまでたたえられた蕉門(しょうもん)の俳諧が...
柳田国男 「木綿以前の事」
...笑いを取扱わない蕉門(しょうもん)の俳諧は一つも無かったとともに...
柳田国男 「木綿以前の事」
...蕉門(しょうもん)の俳諧では勉強してこれを避け...
柳田国男 「木綿以前の事」
...蕉門(しょうもん)の人たちの熟知した京(きょう)江戸(えど)中間の田舎には...
柳田国男 「木綿以前の事」
...井上侯はもとより蕉門の俳諧に通じ...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
便利!手書き漢字入力検索