...この蒸留酒を水で薄め糖で甘みをつけるのがディーラーのあいだで常習になっていることが判る...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...前もってミルクで薄めたクリームに...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...一口毎にその度を薄めつつ...
薄田泣菫 「独楽園」
...少し水で薄めて服用しなければ...
太宰治 「津軽」
...庭との距離が遠いためにいよ/\光線が薄められて...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...若くてのんきで自由な頭脳を所有する学生諸君が暑苦しい研学の道程であまりに濃厚になったであろうと思われる血液を少しばかり薄めるための一杯のソーダ水として...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...決して漸次的に単純に封建性を薄めることによって資本主義化したり何かはしないのであって...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...極めて薄められているのが事実なのだから...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...この程度に薄めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...混ぜ物処理および水で薄めることは特別な調査題目とするのに充分に重要である...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...頬紅を薄めて拡くはいた位ひに幾分かほんのりとしてゐたが...
牧野信一 「妄想患者」
...薬屋に□□((二字分空白))錠の薄める分量をきいたりしてざわざわ落つきのない夜が更けると...
宮本百合子 「黒馬車」
...味噌汁を薄めてそこへうんと塩を入れたものを皆にのませはじめたのである...
「小祝の一家」
...普通には味噌を水で薄めてから...
柳田國男 「食料名彙」
...それを薄めたり温(あたた)めたりする加減が...
山本周五郎 「日本婦道記」
...前にも入口の松の赤くなつた時、酒を呑ませれば生きかへると、薄めてかけたが、不思議にみどりの色をとり戻した...
横瀬夜雨 「五葉の松」
...生地の放つ尊厳さを薄め匿した心遣いの顕れも...
横光利一 「旅愁」
...肥満した体に似合う薄めの縞のワイシャツを着た平尾男爵であった...
横光利一 「旅愁」
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