...その薄っぺらな洋服は空にぱたぱたひるがえった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...厚さというものもべつに定めていないから大そう部厚いものから極く薄っぺらなものまで雑多である...
上村松園 「縮図帖」
...話の割合には薄っぺらな白い西洋封筒に入ったものを持って梅ヶ枝女史の前に飛んできた...
海野十三 「軍用鼠」
...薄っぺらい亡霊なんかじゃない...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...「地理初歩」という薄っぺらな本を夜学で教わった...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...朗らかに柔らかい懈(だる)い薄っぺらな自然にひどく失望してしまったし...
徳田秋声 「蒼白い月」
...薄っぺらな屋根と四壁と低い床との中の寒気...
豊島与志雄 「バラック居住者への言葉」
...薄っぺらな胸で喘ぐような息をし...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...こんな薄っぺらなものじゃなかったよ――だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...薄っぺらな唇でぺらぺらしゃべり出し...
中里介山 「大菩薩峠」
...喧嘩だ、戦争だ、異国人だ、仏壇を背負い出せということの元のおこりを、一切知り抜いているお角さんには、そのうわっ調子の、薄っぺらの、物影におびえる奴等の胆っ玉のほどが、お気の毒でたまらないのも無理はありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...是が非でも愛一郎の死体をあげようと、ひとり漁船に残って、夜ふけまで錨繩(いかりなわ)をひいていた、真実あふるるごとき所為を思うと、じぶんのしたことなどは、薄っぺらで、目もあてられないような気持がしてきたので、きょうまでのことを、のこらず中村に話した...
久生十蘭 「あなたも私も」
...薄っぺらな蒲団を敷いて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...蒲団がまるで煎餅のように固い薄っぺらなものになってしまったのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その薄っぺらな本を手にとって見ると...
堀辰雄 「旅の絵」
...我々の世紀に至ってよくよく薄っぺらなものになり果てたものと考えざるをえない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...薄っぺらで毒々しいかは前に述べた...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...毒々しい薄っぺらな都会の文化は全人類に飽かれつつある...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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