...札幌の貧民窟と云はれるその界隈(かいわい)で流行(はや)り出した赤痢と云ふ恐ろしい病気の事を薄々気味悪くは思ひながら...
有島武郎 「お末の死」
...幸徳を始め大勢拘引されたということは薄々聞いていた...
大杉栄 「獄中記」
...お聞き及びでござりましょうか」「薄々――」「廟堂に...
直木三十五 「南国太平記」
...先生に薄々(うすうす)その話をするとね...
中里介山 「大菩薩峠」
...薄々は知つてゐたらしい奉公人達も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰と誰が知って居るんだ」「皆んな薄々は知って居ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薄々は知つてをられた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――それから素知らぬ顔をして家へ入ったが、亭主の造酒助は、薄々感付いても、あばき立てるわけに行かない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「私も薄々それに氣がついて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...薄々は知つてる私ですもの」お清は齒に衣きせずに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...……今もまだ、煙が見えるか」「まだ、薄々と、立ちのぼっておりまする...
吉川英治 「上杉謙信」
...薄々、今の様子を見ていたか、茶店の亭主は親切に力づけて、二人を下谷地蔵長屋の自分の家へ連れてきた...
吉川英治 「剣難女難」
...庭樹の間から朝の陽が薄々と洩れはじめている...
吉川英治 「剣難女難」
...薄々わかっていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...――秘(かく)されてはいたものの薄々の事情は察していたからである...
吉川英治 「新書太閤記」
...「いま思うと、あいつは薄々、毒酒を感づいていたのかも知れんぞ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――だが、彼が絶えず、何ものかに、備えている覚悟は、お次にも、清人にも、薄々わかった...
吉川英治 「山浦清麿」
...薄々ながら直感してしまうのであった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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