...私も幼な心に薄々と覚えておりまして...
上村松園 「女の話・花の話」
...薄々感づいていたのです」「ハハハ……...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...さい前から薄々感づいてはいたが――明智の女助手文代さんの...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...薄々分らないでもないがね...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...如何に『薄々酒優二茶湯一』の古詩を吟ずるも...
大町桂月 「水戸觀梅」
...あんたかて薄々知ってたやろが...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...薄々聞いてはいる...
直木三十五 「南国太平記」
...薄々平次の息が掛つて居るとは思ひましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今でも時々無心に来る女房のお皆(みな)も薄々は知っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...堂の中は薄々見えないことはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「主人はその不始末を知っていたのか」「薄々は御存じでしたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...師匠もそれを話しては氣の毒がつてをりましたが」平次もそれは薄々聽かないではありませんでしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...薄々気付いていたようにも思うけど……...
夢野久作 「ココナットの実」
...……で、覚一の小さい分別も、それには触れないで、ただ、「琵琶は琵琶としても、やはり学問もしなければ、ほんとの修行でないことが、薄々、分ってまいりました...
吉川英治 「私本太平記」
...それがどうして、薄々にも、宮方と分っている近郷の若武士どもから、師と慕われておいでなのか...
吉川英治 「私本太平記」
...薄々知らないこともないのである...
吉川英治 「親鸞」
...おれも薄々知っていた』『そうか...
吉川英治 「夏虫行燈」
...薄々はお察し申しておりましたが...
吉川英治 「夕顔の門」
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