...固より余は淺薄なる愛情によつて親朋に繋がれてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...薄気味悪し...
石川欣一 「可愛い山」
...鍛冶屋(かじや)にはランプが薄暗くついて...
田山花袋 「田舎教師」
...――それじゃあ薄い葡萄酒だね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...年と共に薄らいでゆくことが...
中里介山 「大菩薩峠」
...頭髪はそれほど薄くはなく...
中島敦 「斗南先生」
...それで固体表面についている極微量の有機物の薄膜のことが分らない間は「綺麗」な硝子と絹との間の摩擦電気は...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...薄くなった揚句(あげく)は...
夏目漱石 「坑夫」
...横町を左へ折れると向うに高いとよ竹のようなものが屹立(きつりつ)して先から薄い煙を吐いている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...漸く薄れて行つた...
南部修太郎 「猫又先生」
...マリナの薄暗い石畳をぶらつき...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...すみずみが薄暗い...
水野葉舟 「土淵村にての日記」
...そして窓の外の薄月のひかりさえ誘いいれているようなものだった...
室生犀星 「花桐」
...薄き給金にて繋(つな)がれ...
森鴎外 「舞姫」
...それは桃色の天の光がだん/″\薄うなつて...
横瀬夜雨 「花守」
...薄暮の中に勢揃いして...
吉川英治 「三国志」
...義姉(あね)の前に薄くひれ伏すと...
吉川英治 「私本太平記」
...水木の足元には薄い襦袢(じゅばん)一枚の若い...
蘭郁二郎 「魔像」
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