...あるものは寒冷なのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...これには星雲のうちで寒冷な部分にあるガス体と...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...逆境と寒冷な風土に鍛錬されて...
石原莞爾 「最終戦争論」
...苦(くるし)さはその寒冷なる手が余の愛するものの身に来(きた)り...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...多くの場合過冷却せる霧なぞがこれも寒冷な樹枝や地物に吹き附けて氷り着いたものである...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...すなわち地面に近く著しく寒冷な気層があって...
寺田寅彦 「凍雨と雨氷」
...凍雨の方は上層で出来た雨滴が下層の寒冷な空気を通過するうちにだんだん冷却して外部から氷結し始めるということは...
寺田寅彦 「凍雨と雨氷」
...その寒冷な色の空に...
外村繁 「澪標」
...早春の寒冷な空気の中に...
外村繁 「落日の光景」
...空は一面に茫と曇って寒冷な大気のなかに...
豊島与志雄 「画舫」
...静かな青空と、寒冷な氷原と、強烈な日光...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...その熱は寒冷な外気の方へ逃げるので...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...だが……オーイ オーイ寒冷な風の吹く荒神山の上で呼んでゐる波のやうに元気な叫喚に耳をそばだてよ!可哀想な女房や子供達があんなにも背のびして空高く空高く呼んでゐるではないか!遠い潮鳴りの音を聞いたか!波の怒号するを聞いたか!…………山の上の枯木の下に枯木と一緒に双手を振つてゐる女房子供の目の底には火の粉のやうにつゝ走つて行く赤い帆がいつまでも写つてゐたよ...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
......
林芙美子 「新版 放浪記」
...貧栄養湖の寒冷な水の中にあッたものだから...
久生十蘭 「湖畔」
...寒冷な夜気を吸込ませておいても...
松本泰 「緑衣の女」
...寒冷な人工の極地の一典型を展いて見せているような世界である...
横光利一 「旅愁」
...冬十一月の寒冷な谷水...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索