...景気が蕭条状態になってしまった...
...最近の経営状況は蕭条に陥っている...
...芸術家は蕭条な時期も切り抜けなければならない...
...彼女は失恋した後、しばらく蕭条な気分が続いた...
...薬物中毒者たちは、蕭条な暮らしを送っている人も多い...
...それさへ蕭条(せうでう)たる幾叢(いくむら)の枯薄(かれすすき)に遮(さへぎ)られて...
芥川龍之介 「芋粥」
...蕭条たる気が犇々(ひしひし)と身に応えてくる...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...もうこのごろは萩には関係なくただ蕭条(しょうじょう)として人に吹く...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...蕭条(しょうじょう)たる冬木立を眺めて溜息(ためいき)をつき...
太宰治 「新釈諸国噺」
...此の蕭条たる眺めがひどく心細かった...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...× × ×さうして弟の逝つた翌くる日、即ち九月十九日、秋雨蕭条の中、伊香保から弟の遺骸を未亡人其他一同と送つて来た途中、雨は漸く武蔵野に掛る時に霽れまして、上州を出て熊谷辺に掛ります時には霽れまして、さうしてまるで朝日の如く綺麗な太陽が西に輝きまして、東の方にも、何と云ふ美しい虹でありませうか、大きな虹が半輪を作つて映じました...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...クリストフは蕭条(しょうじょう)たる野の中で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あたりは蕭条たる冬枯れの景色である...
牧逸馬 「双面獣」
...然して自らは常に質素極まるセンチメンタル・ツラベラとしての蕭条さを忘るることなく...
牧野信一 「風流旅行」
...今頃東京の郊外へ出て見ると無論そこここに常磐木の林もあるがまた水流の附近などには蕭条たる枯林が連続している...
牧野富太郎 「植物記」
...蕭条(しょうじょう)たる草の庵(いお)の門(かど)には梅阿弥の標札が掛かっていた...
森鴎外 「細木香以」
...あたりの蕭条(しょうじょう)とほのぐらい伽藍(がらん)のこと...
吉川英治 「私本太平記」
...――蕭条(しょうじょう)として...
吉川英治 「新書太閤記」
...蕭条(しょうじょう)たる水も芦(あし)も茜(あかね)いろに染まっていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...楊柳の並木影は蕭条(しょうじょう)と肌寒く...
吉川英治 「新・水滸伝」
...夜雨蕭条(やうしょうじょう)――程なくぼくらの自動車は...
吉川英治 「随筆 新平家」
...蕭条(しょうじょう)ととした有様では同じことじゃ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...蕭条(しょうじょう)の野へかかっている晩鐘の人生に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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