...景気が蕭条状態になってしまった...
...最近の経営状況は蕭条に陥っている...
...芸術家は蕭条な時期も切り抜けなければならない...
...彼女は失恋した後、しばらく蕭条な気分が続いた...
...薬物中毒者たちは、蕭条な暮らしを送っている人も多い...
...蕭条(せうでう)とした木立(こだち)の向うに静まり返つてしまつたらしい...
芥川龍之介 「東洋の秋」
...暗くなると本降りになって夜を通して蕭条(しょうじょう)と降り注(そそ)ぐ...
岩本素白 「雨の宿」
...便欲二相語一、恐二人知一レ之、避レ自二遊場一、蔭二松下一、携レ手促レ膝、陳レ懐吐レ憤、既釈二故恋之積疹一、還起二新歓之頻咲一、于レ時玉露抄候、金風々節皎々桂月、照処、涙鶴之二西洲一、颯松吟処、度雁之二東路一、山寂寞兮巌泉旧、蕭条兮烟霜新、近山自覧二黄葉散レ林之色一、遥、海唯聴二蒼波激レ磧之声一、茲宵于レ茲楽、莫二之楽一、偏耽二語之甘味一、頓忘二夜之将一レ蘭、俄而鶏鳴狗吠、天暁日明、爰童子等、不レ知レ所レ為、遂愧二人見一、化成二松樹一、郎子謂二奈美松、嬢子謂二古津松一自レ古著レ名、至レ今不レ改、所謂古史神話の源泉材料中に於ては、此種の説話を発見するを得ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...それが蕭条としてなおどこかに明るいところのある秋風と共通の感じを持っておるのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...蕭条(しょうじょう)たる冬木立を眺めて溜息(ためいき)をつき...
太宰治 「新釈諸国噺」
...人煙(じんえん)の蕭条(しょうじょう)とした郊外であった...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...この流派の常(つね)として極端に陰影の度を誇張した区劃の中に夜(よる)の小雨(こさめ)のいと蕭条(しめやか)に海棠(かいどう)の花弁(はなびら)を散す小庭の風情(ふぜい)を見せている等は...
永井荷風 「妾宅」
...蕭条たる十一月の浜辺には人影一つなく...
長與善郎 「青銅の基督」
...七八人宛(づゝ)組みになつて蕭条と戻り来る遊女の群を充血した眼で見守つてゐるのであつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...蕭条(しょうじょう)とした山野の中を...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...岩蔭にアーエートの墓が蕭条たるようすで半ば氷に埋もれていた...
久生十蘭 「海豹島」
...心懐の蕭条たる胸にうつる見渡す限りの晩秋の谿間から私は...
牧野信一 「風流旅行」
...寂として客の絶間の牡丹かな蕭条として石に日の入る枯野かなの如きは「しんとして」「淋しさは」など置きたると大差なけれど...
正岡子規 「俳人蕪村」
...宗和形は蕭条として枯木戸のある四方見通しの...
室生犀星 「庭をつくる人」
...蕭条(しょうじょう)たる草の庵(いお)の門(かど)には梅阿弥の標札が掛かっていた...
森鴎外 「細木香以」
...――蕭条(しょうじょう)として...
吉川英治 「新書太閤記」
...夜雨蕭条(やうしょうじょう)――程なくぼくらの自動車は...
吉川英治 「随筆 新平家」
...蕭条(しょうじょう)の野へかかっている晩鐘の人生に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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