...景気が蕭条状態になってしまった...
...最近の経営状況は蕭条に陥っている...
...芸術家は蕭条な時期も切り抜けなければならない...
...彼女は失恋した後、しばらく蕭条な気分が続いた...
...薬物中毒者たちは、蕭条な暮らしを送っている人も多い...
...自分がこの秋数回にわたって見てまわった被害地の蕭条たる天地だった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...蕭条たる堤上に佇んで谷干城がはじめて洩らした嘆声も...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それが蕭条としてなおどこかに明るいところのある秋風と共通の感じを持っておるのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...却って蕭条たる気持ちを人の心に与えた...
豊島与志雄 「二つの途」
...そして其の翌暁(よくあさ)には前夜のそれとは見まがふ程の落剥(はが)した灰色の姿に変つて三々五々蕭条と又丸山へ戻つて行くのであつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...精舎(しょうじゃ)は格別なもので門内は蕭条(しょうじょう)として一塵の痕(あと)も留(と)めぬほど掃除が行き届いている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...そのはなやかな袖(そで)が忽然(こつぜん)と本来の面目を変じて蕭条(しょうじょう)たる周囲に流れ込んで...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...どんな蕭条とした自然を見ても...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...第九回に至ってこのような蕭条たる情景の中へ再び登場して来た...
久生十蘭 「魔都」
...枯れた川原の草の上に蕭条(しょうじょう)として架(かか)っていた...
室生犀星 「童話」
...併し窓外の展望は依然として蕭条千里の沙上を走るのである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...満目蕭条(しょうじょう)として...
吉川英治 「三国志」
...やがて蕭条(しょうじょう)たる曠野の中の野陣へ帰ってきて...
吉川英治 「三国志」
...蕭条(しょうじょう)たる蘆(あし)のあいだを...
吉川英治 「治郎吉格子」
...蕭条(しょうじょう)たる水辺...
吉川英治 「新・水滸伝」
...蕭条(しょうじょう)ととした有様では同じことじゃ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...余りにも自分の行く手は蕭条(しょうじょう)としている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...蕭条(しょうじょう)の野へかかっている晩鐘の人生に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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