...わたしは蕭々(せうせう)たる樹木の間(あひだ)に...
芥川龍之介 「支那の画」
...川の水は枯れて蕭々(しょうしょう)たる冬の河原となり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...車々(りんりん)馬蕭々(しょうしょう)...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...蕭々たる半夜、孤影凝然と机に倚って、倦むことなく犯罪学(クリミノロジイ)の研鑚に従っている真名古の姿こそは、不義不正とあくなき闘争を続ける果敢なる精神の象徴であった...
久生十蘭 「魔都」
...裏にある松林がしきりに蕭々(しょうしょう)と鳴りわたっていた...
山本周五郎 「菊屋敷」
...秋ではないが蕭々(しょうしょう)に感じられて...
吉川英治 「剣難女難」
...山河は蕭々(しょうしょう)と敗将の胸へ悲歌を送った...
吉川英治 「三国志」
...もう冬に近いこの蕭々(しょうしょう)たる廃都には...
吉川英治 「三国志」
...蕭々たる蘆や葭(よし)が一面に生い茂っていた...
吉川英治 「三国志」
...ふたたび蕭々(しょうしょう)の風と渺々(びょうびょう)の草原をぬう旅はつづいてゆく...
吉川英治 「三国志」
...その蕭々(しょうしょう)は何処もかしこも同じに見えて...
吉川英治 「私本太平記」
...文字どおり墨絵のような芦や砂丘と蕭々(しょうしょう)たる風だけだった...
吉川英治 「私本太平記」
...蕭々(しょうしょう)と鳴る秋風のおと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ただ蕭々(しょうしょう)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...血風蕭々(しょうしょう)の日にも...
吉川英治 「新書太閤記」
...蕭々(しょうしょう)たる平沙(へいさ)や葭(よし)の彼方(かなた)にあたって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...水を渡ってあの蕭々(しょうしょう)たる芦(あし)の彼方へ隠れこんでしまうでしょうから」「いやそのときには...
吉川英治 「新・水滸伝」
...蕭々(しょうしょう)と冬空の下にそよいでいる枯れ蘆の浮き洲であった...
吉川英治 「随筆 新平家」
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