...細雨蕭条(せうでう)として横さまに痩頬(そうけふ)を打ち...
石川啄木 「閑天地」
...蕭条(せうでう)たる冬木立に接しては...
太宰治 「富嶽百景」
...晩風蕭索...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...噴水の響は蕭蕭として雨の濺ぐに似たり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...蕭条たる自然の背後に拡(ひろ)がって行く...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...その蕭條たる廢跡の中に...
萩原朔太郎 「宿命」
...やがて何処からともなく一人の白哲長身の至つて物静かな蕭条たる僧侶が現れて...
牧野信一 「気狂ひ師匠」
...で蕭然たるうちに物皆萠(も)ゆる生氣は地殼に鬱勃としてゐる...
三島霜川 「解剖室」
...その屋根のあたりに蕭蕭とした芒やかやの戰いでゐるのが...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...蕭蕭とした荒い景色のなかに顫(ふる)えて...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...京都の茅野蕭蕭(ちのせうせう)君に託して買つて貰つた舞扇(まひあふぎ)の一対とを夫人に捧げた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...蕭々(しょうしょう)と寒風に苦しめられて育った北向きの藪からは...
吉川英治 「剣の四君子」
...蕭関から先に喰い止めよう」と...
吉川英治 「三国志」
...そして蕭関の砦(とりで)へ来ると...
吉川英治 「三国志」
...蕭々(しょうしょう)...
吉川英治 「三国志」
...蕭譲は密室にこもって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それが山賊になったとは――どうしても蕭照には信じられない気がした...
吉川英治 「人間山水図巻」
...こんな薄汚ねえ老いぼれを』蕭照は...
吉川英治 「人間山水図巻」
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