...品蕭(ひんせう)の如き...
芥川龍之介 「骨董羹」
...必ず我等の爲に蕭何の任に當るべし』と...
大町桂月 「夜の高尾山」
...蕭々たる數軒の人家の遙かに雲中に歴落(れきらく)たるを認む...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...而(しこう)して禍は蕭牆(しょうしょう)の裡(うち)より起りて...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...六月の十日というに孤影蕭然(しょうぜん)として東海道列車に乗りぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...門巷蕭条夜色悲 〔門巷(もんこう)は蕭条(しょうじょう)として夜色(やしょく)悲しく声在月前枝(きゅうりゅう)の声(こえ)は月前(げつぜん)の枝(えだ)に在(あ)り誰憐孤帳寒檠下 誰か憐(あわれ)まん孤帳(こちょう)の寒檠(かんけい)の下(もと)に白髪遺臣読楚辞白髪(はくはつ)の遺臣(いしん)の楚辞(そじ)を読(よ)めるを〕といった絶句の如きは今なお牢記(ろうき)して忘れぬものである...
永井荷風 「西瓜」
...晩風蕭索...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...此瓦殆蕭何所レ書...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「土用干ノ記」
...どこを見ても風物が蕭條としてゐるので...
野上豐一郎 「キフホイザー」
...どんな蕭条とした自然を見ても...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...ムネ・シユリイを囲む僕等の一卓丈(だけ)は益(ます/\)話が蕭(しめ)やかに進んだ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...山河は蕭々(しょうしょう)と敗将の胸へ悲歌を送った...
吉川英治 「三国志」
...蕭関(しょうかん)へさして逃げくずれた...
吉川英治 「三国志」
...陳宮は、信じたとみえて、それから半刻とも経たないうちに、蕭関の守兵は、続々と砦(とりで)を出て徐州のほうへ急いで行った...
吉川英治 「三国志」
...ただ鎧(よろい)具足の列座であるだけが蕭殺(しょうさつ)たる気を漂(ただよ)わせていないこともない...
吉川英治 「新書太閤記」
...徹夜ノ西風ハ破扉(ハヒ)ヲ撼(ユルガ)シ蕭条(ショウジョウ)タル孤屋(コオク)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...蕭譲(しょうじょう)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...李思訓(りしくん)の山水画でも見るようじゃ』『へえ、どこがね』と訊き返してから、蕭照はふと、以前の自分には多少あった書巻(しょかん)の智識を、久しぶりに身に思い出そうとしてみた...
吉川英治 「人間山水図巻」
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