...蕪村の海彼岸の文学に学ぶ所の多かつたことは前人も屡(しばしば)云ひ及んでゐる...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...玉菜(たまな)、赤茄子(あかなす)、葱(ねぎ)、玉葱(たまねぎ)、大根(だいこん)、蕪(かぶ)、人参(にんじん)、牛蒡(ごぼう)、南瓜(かぼちゃ)、冬瓜(とうがん)、胡瓜(きゅうり)、馬鈴薯(ばれいしょ)、蓮根(れんこん)、慈姑(くわい)、生姜(しょうが)、三つ葉――あらゆる野菜に蔽われている...
芥川龍之介 「不思議な島」
...これらも「用意かしこき傘二本」という事柄を共通に考えた点において時雨と紅葉とを切り離し得ない蕪村の感情を説明しています...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...行灯(あんどう)も蕪村(ぶそん)の画(え)も...
夏目漱石 「夢十夜」
...序蕪村(ぶそん)や芭蕉(ばしょう)の俳句に関しては...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...例えば鶯(うぐいす)のあちこちとするや小家(こいえ)がち 蕪村春の海ひねもすのたりのたり哉(かな)蕪村の如く...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...芭蕉や蕪村の専門俳人に見る如き...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...何しろ、日にどれだけといふことなく、胡瓜だの、甜瓜だの、蕪だの、葱だの、豌豆だのを、矢鱈に詰めこむものだから、始終、まつたく雄鶏の鳴き声そつくりの腹鳴りがしたものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...蕪村また性行において尊尚すべきものあり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...はたしてこの戯言は同氏をして蕪村句集を得せしめ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...蕪村の句には夕風や水青鷺の脛を打つ鮓を圧す我れ酒醸(かも)す隣あり宮城野(みやぎの)の萩更科(さらしな)の蕎麦にいづれのごとく二五と切れたるあり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...蕪村が最も多く時代の影響を受けしは漢学ことに漢詩なりき...
正岡子規 「俳人蕪村」
...あまり名誉心を抑え過ぎたる蕪村を惜しまずんばあらず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...独り蕪村は何の苦もなく進み思ふままに濶歩(かっぽ)横行せり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...これまた蕪村の特色として見ざるべけんや...
正岡子規 「俳人蕪村」
...嬉しさよといはねば感情を現す能はざる時にのみ用ゐたる蕪村の句は...
正岡子規 「俳人蕪村」
...縁語及び譬喩蕪村が縁語その他文字上の遊戯を主としたる俳句をつくりしは怪むべきやうなれど...
正岡子規 「俳人蕪村」
...蕪村の眼高きこと此(かく)の如く...
正岡子規 「俳人蕪村」
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