...云はば芸術上の蕩子(たうし)ならんか...
芥川龍之介 「雑筆」
...その形迹世の蕩子(たうし)と擇(えら)ぶことなからん...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...しかし同郷の多くの先輩に一度廃学の遊蕩子(ゆうとうし)と目されていたものが...
高浜虚子 「子規居士と余」
...年中近所の放蕩子息(のらむすこ)や...
徳田秋聲 「絶望」
...嗚呼翠嵐清流ノ勝ヲ樂シミ妓ヲ拉シ酒ヲ載セテ以テ傲遊スル者豈翅ニ蕩子冶郎ノ色ヲ漁シ香ヲ竊ム一輩ノ人ノミナランヤ...
永井荷風 「十年振」
...伝中に現れ来る蕩子(とうし)のわれらがむかしに似ていることを語った...
永井荷風 「梅雨晴」
...蕩子のその醜行を蔽うに詩文の美を借来らん事を欲するのも古今また相同じである...
永井荷風 「梅雨晴」
...さりとて此放蕩子(これ)を養子(やうし)にと申受(うく)る人(ひと)此世(このよ)にはあるまじ...
一葉女史 「大つごもり」
...さりとて此放蕩子(これ)を養子にと申受る人此世にはあるまじ...
樋口一葉 「大つごもり」
...さりとて此放蕩子(これ)を養子にと申受(うく)る人この世にはあるまじ...
樋口一葉 「大つごもり」
...養父独美が視(み)ること尋常蕩子(とうし)の如くにして...
森鴎外 「渋江抽斎」
...照葉狂言は嘉永の頃大阪の蕩子(とうし)四...
森鴎外 「渋江抽斎」
...優は蕩子(とうし)であった...
森鴎外 「渋江抽斎」
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