...黒き蕨縄(わらびなわ)着けたる提灯と...
泉鏡花 「凱旋祭」
...為めに蕨を採る事少きを以て...
関寛 「関牧塲創業記事」
...蕨、山独活(やまうど)、もつと早ければ、たらの芽などもあるといふことであつた...
田山録弥 「スケツチ」
...また蕨採りにかかりぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...椀(わん)の蓋(ふた)をとれば早蕨(さわらび)の中に...
夏目漱石 「草枕」
...この海老と蕨の色をちょっとターナーに見せてやりたい...
夏目漱石 「草枕」
...私は何時かの春の蕨狩りに出掛けた時...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...千葉県の蕨橿堂君から体の滋養になるとて土地で採ったヤマノイモを贈って来た...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...それが大した遊戯なので,また江戸のような繁華な都に住んでいて野山を珍らしく思う人にはやはり面白い遊戯なので,それゆえいよいよ蕨採りに往くことと極まり...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...再び蕨採りに出かけた...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...その日の蕨採りは自分が十四歳になるまでに絶えて覚えないほどな楽しみであッた...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...シホモノ春のうち野山から採つて來た蕨・蕗・いたどり・エニヨなどゝいふ類の若芽を...
柳田國男 「食料名彙」
...タテハナ飛騨で蕨粉のハナを製する方法は...
柳田國男 「食料名彙」
...その中には独活(うど)・山の芋・蕨・ゼンマイ・蕗(ふき)・タラの芽・ムカゴ・スズノコから艾(よもぎ)・ハハコまでが含まれていて...
柳田國男 「食料名彙」
...蕨採(わらびと)りにいったなどという取手山も近くに見えた...
山本周五郎 「はたし状」
...蕨なんて物が飯に炊きこめるかどうか...
山本周五郎 「風流太平記」
...二蕨平の住居は、土地の者たちが建てて呉れた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...全くこの蕨の原はひと目初めに見たときよりもはるかに広い地帯だった...
横光利一 「旅愁」
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