...小虫を払う時は蕨を採る事能わず...
関寛 「関牧塲創業記事」
...地上に叺を置き専ら蕨を採りたり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...晴間見せ卯(う)の花(はな)腐(くだ)しなほつづく山荘の庭に長(た)けけり夏蕨(なつわらび)五月十六日 大崎会...
高浜虚子 「六百句」
...二た廻り程とぐろを巻いて蕨(わらび)のように頭を擡げた姿勢と云い...
谷崎潤一郎 「少年」
...そんな事してたら切(き)りがないよって蕨(わらび)でも採りに行きまひょ...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...蕨(わらび)も萠え...
田山録弥 「春」
...稀に蕨(わらび)も立つが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...君たちは蕨(わらび)採りの御遊(ぎょゆう)だと聞いたから...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...さ蕨の背くゝまりつゝ...
長塚節 「長塚節歌集 上」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...椀(わん)の蓋(ふた)をとれば早蕨(さわらび)の中に...
夏目漱石 「草枕」
...蕨などの芽がわずかに伸びかかつた沼のほとりの草の上は羽根蒲団のやうで...
牧野信一 「沼辺より」
...ボトロ(蕨の茎葉)にて傷口を撫でながら右の歌を唱うれば...
南方熊楠 「十二支考」
...遂に常庵の蕨駅の娼家にあるを知つて率(ゐ)て帰つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その日の蕨採りは自分が十四歳になるまでに絶えて覚えないほどな楽しみであッた...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...波の音が絶えず靜に霧の底からしつづける道を、私と女は、露で光つた枯葉や、丈のびた蕨や、羊齒の繁つた雜草の間を通つて、立ち籠めた霧にほの明るくなつた森の中へ這入つていつた...
横光利一 「榛名」
...蕨が延びるとこうなるんです...
横光利一 「旅愁」
...蕨の原っぱどころじゃないぞ...
横光利一 「旅愁」
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