...地上に叺を置き専ら蕨を採りたり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...然るに蕨の多く採れるを喜びつつ...
関寛 「関牧塲創業記事」
...蕨を採るの際には少しにても多く採らんと欲するに傾きて...
関寛 「関牧塲創業記事」
...蕨、山独活(やまうど)、もつと早ければ、たらの芽などもあるといふことであつた...
田山録弥 「スケツチ」
...稀に蕨(わらび)も立つが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...採ったが蕨じゃないだの...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...蕨より一つは先生の遺稿二號...
長塚節 「十日間」
...近作二三お伽噺に擬して作れる歌犬蕨しぬにおしなべ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...この海老と蕨の色をちょっとターナーに見せてやりたい...
夏目漱石 「草枕」
...蕨の若芽のように伸びて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...蕨などの芽がわずかに伸びかかつた沼のほとりの草の上は羽根蒲団のやうで...
牧野信一 「沼辺より」
...蕨のやうに腕を伸したり...
牧野信一 「籔のほとり」
...蕨(わらび)の萌(も)える学校裏の山が現われて...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...かの蕨村子の如き上下三千載の哲學史を一呑(ひとのみ)にしたるやうなる多聞博通の士が斯くまでにハルトマンの無意識哲學を僻典視する所以をおもひて...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...シホモノ春のうち野山から採つて來た蕨・蕗・いたどり・エニヨなどゝいふ類の若芽を...
柳田國男 「食料名彙」
...あるいは川口・蕨(わらび)の間が鹿の多い林であった時代には...
柳田國男 「地名の研究」
...二蕨平の住居は、土地の者たちが建てて呉れた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...」一群の羊歯に似た原が蕨の藪だと思うと...
横光利一 「旅愁」
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