...晴間見せ卯(う)の花(はな)腐(くだ)しなほつづく山荘の庭に長(た)けけり夏蕨(なつわらび)五月十六日 大崎会...
高浜虚子 「六百句」
...蕨といふ地名はおもしろい...
種田山頭火 「行乞記」
...途上で蕨を買つた...
種田山頭火 「其中日記」
...蕨なども生えてゐました...
田山録弥 「一少女」
...蕨(わらび)も萠え...
田山録弥 「春」
...續いてつばな(茅萱の穗)や蕨取り等に野山を馳け廻る...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...幾は女中(おんな)と荷物になるべき毛布(ケット)蕨などとりおさめて帰り行きぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...蕨(わらび)根や笹の実を粉にして...
久生十蘭 「奥の海」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...これは一番野猪と蕨を題して句でも作れという事だろうと言うと...
南方熊楠 「十二支考」
...蕨の恩を忘れたか...
南方熊楠 「十二支考」
...全く越後で蕨の茎葉を山だち姫というのと違う...
南方熊楠 「十二支考」
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三好達治 「一點鐘」
...ネバナが蕨の粉に限るやうになつたのは...
柳田國男 「食料名彙」
...ネバナ蕨の粉をネバナというのは東北一円のようで...
柳田國男 「食料名彙」
...蕨めしというのはまだ聞いたこともなし...
山本周五郎 「風流太平記」
...そのうちあたり一帯背丈を没するほどな蕨の密集している原の中に這入ってしまった...
横光利一 「旅愁」
...服が蕨の悪汁(あく)で真黒になりますよ...
横光利一 「旅愁」
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