...蕗の花が夢の国に行ったように...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...そこには大きな蕗(ふき)の葉が生(は)え繁(しげ)っていたが...
海野十三 「恐怖の口笛」
...運転手の蕗屋(ふきや)は二三日前から実家へ帰って不在だった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...第五は運転手の蕗屋が...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...彼はあの朝ゴミにまみれた小松の死体を蕗屋君から受取ったのですが...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...緑平居に多いのは、そら豆、蕗、金盞花である、主人公も奥さんも物事に拘泥しない性質だから、庭やら畑やら草も野菜も共存共栄だ、それが私にはほんたうにうれしい...
種田山頭火 「行乞記」
...味噌も醤油もなくなつてしまつた、むろん銭はない、今日は蕗、紫蘇、らつきよう、梅干、唐辛、(マヽ)焼塩、――そんなものばかり食べた、何といつてもまだ米があるから、そして塩だけはあるから有難い、飯ばかりの飯、いや空気を食べてさへすましたこともあるのだから...
種田山頭火 「行乞記」
...・梨の花の明けてくる・咲いてゐる白げんげも摘んだこともあつたが・竹藪のしづもりを咲いてゐるもの・蕗をつみ蕗を煮てけさは麦笛ふく子もほがらかな里雑草ゆたかな春が来て逝く・播いてあたゝかな土にだかせる・おもひではあまずつぱいなつめの実・いらだたしい小鳥のうたの暮れてゆく・ぬいてもぬいても草の執着をぬく昨夜はとう/\徹夜...
種田山頭火 「其中日記」
...蕗はうまいなあ、まいにち食べても、なんぼ食べても...
種田山頭火 「其中日記」
...蕗の香、若布の香、御馳走々々々...
種田山頭火 「其中日記」
...僊君乗車の汽車を待ち合せて共に野蕗居へ...
種田山頭火 「旅日記」
......
長塚節 「長塚節歌集 下」
...大きな蕗や香り高い独活を手がかりにして...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...蕗(ふき)の匂(にお)いと...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...食膳にのぼす為の蕗や胡瓜を剪つたり...
牧野信一 「籔のほとり」
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松本たかし 「松本たかし句集」
...愛する蕗子の死後を涜(けが)して実に彼女に対して申しわけのないことですが...
山下利三郎 「流転」
...蕗のとうは、物だろうか...
吉川英治 「新書太閤記」
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