...塩昆布、キャラ蕗、芹の味噌漬、小魚や三度豆の佃煮、でんぶ、鰹節などですが、豆をあまく煮つめたものなども、意外に歓迎されます...
石川欣一 「山を思う」
...三千子と小松との蕗屋に対する恋...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...蕗屋は数ヶ月の間考え通した...
江戸川乱歩 「心理試験」
...「これは八瀬の蕗の薹で...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...やつとこやしをあたへられた・おばあさんは草とるだけの地べたをはうて・蕗の葉のひろがるやかたすみの春は花が咲いたといふ腹が空つてゐる・機械がうなる雲のない空(アスフアルトプラント)亀がどんぶりと春の水・月へならんで尿するあたたか・花見のうたもきこえなくなり蛙のうた・春の夜を夜もすがら音させて虫よい月だつた(陰暦三月十七日)...
種田山頭火 「其中日記」
...・ことしもここに石蕗の花も私も蕎麦の花も里ちかい下りとなつた十月十一日雨...
種田山頭火 「其中日記」
...秋田蕗が若葉をかゞやかにひろげだした...
種田山頭火 「道中記」
...枯れ芝の中に花さく蕗(ふき)の薹(とう)を見いでて...
寺田寅彦 「柿の種」
...うつかりとお蕗の灸でも据えて貰つたら落着くかも知れぬと呟いたのを聴いた時には...
牧野信一 「剥製」
...「お蕗のはなしは止めようよ...
牧野信一 「剥製」
...蕗(ふき)の葉をかざしたりがまの穂(ほ)を立てたりしてお嫁さんの行列がやって参りました...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...石蕗(つわぶき)の花も枯れたまま置くと侘びた姿で春まで残つてゐる...
室生犀星 「冬の庭」
...この妻ある日門(かど)の前(まえ)を流るる小さき川に沿いて蕗(ふき)を採(と)りに入りしに...
柳田国男 「遠野物語」
...「蕗子(ふきこ)が殺されたのは...
山下利三郎 「流転」
...ちょっと待っておくれ』蕗(ふき)の薹(とう)を摘(つ)んだ小笊(こざる)の中へ...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...むすめの蕗とやらも...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...――自分とお蕗どのとは...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...まったくか」「…………」「蕗どの」「…………」「これ」「…………」何たる無反応であろう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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