...おぢいさんがころりと死んだ...
飯田蛇笏 「秋風」
...草(くさ)を枕(まくら)にころりと寢(ね)たが...
泉鏡太郎 「一席話」
...この論説にころりと參つてしまつて...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...ころりと横に倒れた儘死んだ真似をする...
薄田泣菫 「茶話」
...床の間に置いてあつた汐汲の博多人形の首がころりと轉がつた...
高濱虚子 「横山」
...赤ん坊の首が血に染まりながらころりと畳の上に落ちた...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...お露の島田首(しまだくび)はころりと前へ落ちた...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...行きたい方へ行けるところまでビルとビルとのすきまから見えて山の青さよ朝の雨の石をしめすほど行旅病死者霜しろくころりと死んでゐる老ルンペンと共に草をしいておべんたう分けて食べて右左朝のひかりへ蒔いておいて旅立つちよいと渡してもらふ早春のさざなみなんとうまさうなものばかりがシヨウヰンドウ宇平居石に水を...
種田山頭火 「草木塔」
...ころりと死んじまったじゃないか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...其時丁度達摩が素早くころりと起き上るやうに...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...女房の口にかかるところりとまるめられちまうんですからね? ああお願いです...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...隣に住んでゐる年寄が洗湯からかへつて来て話をしてゐる中にころりと死んでしまつた其場の事を思出した...
永井荷風 「買出し」
...打(う)ち込(こ)んだ女(をんな)の情(じやう)が強(こは)ければ蛸壺(たこつぼ)の蛸(たこ)が騙(だま)される樣(やう)にころりと落(おと)す工夫(くふう)のつくまでは男(をとこ)は忍耐(にんたい)と寧(むし)ろ危險(きけん)とを併(あわ)せて凌(しの)がねば成(な)らぬ...
長塚節 「土」
...「よくころりと死ぬ人があるじゃありませんか...
夏目漱石 「こころ」
...小魚(こざかな)のようにころりと死んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...ころりと死んでしまひやしたぞ...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...すると、こんな見えすいた手くだにさえ、清盛はころりと、だまされている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...ころりと老人は死んでしまったのである...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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