...然るに一方社会の悪分子は何等の道徳律にも束縛せられずして彼等の同族を蕃殖(はんしょく)せしめてゐるのである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...およびその種を蕃殖させるに必要なだけの生活資料に制限される...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...人類の蕃殖ということは両性よりする...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...これは生物の蕃殖する率と...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...此鳥の蕃殖地としては青森県の蕪嶋(かぶしま)が名高いが...
高村光太郎 「気仙沼」
...その木賊はそこの縁先に非常に夥しく蕃殖(はんしょく)し...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それがことしたくさん蕃殖(はんしょく)したのでこちらへも分けてよこしたものだろう...
寺田寅彦 「球根」
...ピンの子孫(しそん)が近村に蕃殖した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...蕃殖力というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...人民蕃殖(はんしょく)...
本庄陸男 「石狩川」
...1)サア・ジェイムズ・スチュワアトは、極めて適切にも、蕃殖力を、可変的な重りを載せられた発条に喩えているが(Polit. Econ. vol. i. b. i. c. 4, p. 20.)これはもちろん上述したと全く同種の擺動を生ずるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...1)Voy. de Pallas, tom. iii. p. 16. 蕃殖力が決して十分に発揮されていない国においては...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それが全蕃殖力を害する比例とを...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...わが邦にも狐狸を取り尽くして兎跋扈(ばっこ)を極め農民困(くる)しむ事しばしばあるが熟兎の蕃殖はまた格別なもので...
南方熊楠 「十二支考」
...鹿児島だけにはそれが蕃殖(はんしょく)していつの頃にか船で運ばれたものと想像せられており...
柳田国男 「海上の道」
...それで鼠が蚫を食って蕃殖(はんしょく)し...
柳田国男 「海上の道」
...人間世界に降(くだ)って蕃殖し...
柳田国男 「海上の道」
...その蕃殖力(はんしょくりょく)があんまり盛んなばかりに...
柳田国男 「海上の道」
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