...世界の文明が悉く印度から来たやうに犬も矢張印度を母国として四方に蕃殖したのだ...
内田魯庵 「犬物語」
...蕃殖の遅かるべきこと...
丘浅次郎 「人類の将来」
...これは生物の蕃殖する率と...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...ズボンの縫付袋(コッドビイズ)ですばらしい蕃殖力を示す当時の洒落物(しゃれもの)は...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...猿は年々蕃殖(はんしょく)するそうである...
高浜虚子 「別府温泉」
...その木賊はそこの縁先に非常に夥しく蕃殖(はんしょく)し...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それがことしたくさん蕃殖(はんしょく)したのでこちらへも分けてよこしたものだろう...
寺田寅彦 「球根」
...ピンの子孫(しそん)が近村に蕃殖した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...物産を蕃殖(はんしょく)せしめ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...他の良魚よりはすばらしい蕃殖力を持っていることだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...犬の子が盛んに蕃殖をいたしつつありますな」「はい」「いったい...
中里介山 「大菩薩峠」
...移植と蕃殖の可能の種類は...
平野長蔵 「尾瀬沼の四季」
...人民蕃殖(はんしょく)...
本庄陸男 「石狩川」
...1)Voy. de Pallas, tom. iii. p. 16. 蕃殖力が決して十分に発揮されていない国においては...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...引続き蕃殖力がその全幅の作用を発揮するのを阻止するであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...諸動植が占居蕃殖せる地面を人の物とし神の用に供するに及んでも...
南方熊楠 「十二支考」
...綿羊は常に鹿の蕃殖を妨げ...
南方熊楠 「十二支考」
...その蕃殖力(はんしょくりょく)があんまり盛んなばかりに...
柳田国男 「海上の道」
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