...然るに一方社会の悪分子は何等の道徳律にも束縛せられずして彼等の同族を蕃殖(はんしょく)せしめてゐるのである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...世界の文明が悉く印度から来たやうに犬も矢張印度を母国として四方に蕃殖したのだ...
内田魯庵 「犬物語」
...人類の蕃殖ということは両性よりする...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...ズボンの縫付袋(コッドビイズ)ですばらしい蕃殖力を示す当時の洒落物(しゃれもの)は...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...猿は年々蕃殖(はんしょく)するそうである...
高浜虚子 「別府温泉」
...それがことしたくさん蕃殖(はんしょく)したのでこちらへも分けてよこしたものだろう...
寺田寅彦 「球根」
...幾多の生物が現われて蕃殖(はんしょく)したかと思うと...
中里介山 「大菩薩峠」
...蕃殖力というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...犬の子が盛んに蕃殖をいたしつつありますな」「はい」「いったい...
中里介山 「大菩薩峠」
...世界に三つしかない膃肭獣(おっとせい)の蕃殖場で...
久生十蘭 「海豹島」
...移植と蕃殖の可能の種類は...
平野長蔵 「尾瀬沼の四季」
...1)サア・ジェイムズ・スチュワアトは、極めて適切にも、蕃殖力を、可変的な重りを載せられた発条に喩えているが(Polit. Econ. vol. i. b. i. c. 4, p. 20.)これはもちろん上述したと全く同種の擺動を生ずるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...1)Voy. de Pallas, tom. iii. p. 16. 蕃殖力が決して十分に発揮されていない国においては...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それが全蕃殖力を害する比例とを...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その蕃殖(はんしょく)にもっとも注意を尽くせど...
南方熊楠 「十二支考」
...作物蕃殖を猴の名に寄せて祝い祈るという...
南方熊楠 「十二支考」
...諸動植が占居蕃殖せる地面を人の物とし神の用に供するに及んでも...
南方熊楠 「十二支考」
...その蕃殖力(はんしょくりょく)があんまり盛んなばかりに...
柳田国男 「海上の道」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??