...南瓜の葉蔭に……三十五尾花を透かして...
泉鏡花 「薄紅梅」
...三人連れは段々小さくなって遂に岩蔭に隠れてしまったが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...」青木さんはお出かけのときに小蔭でお言ひになる...
鈴木三重吉 「桑の実」
...お蔭で私は生命拾(いのちひろ)ひをしました...
薄田泣菫 「茶話」
...そして日記帳を書棚の蔭に隠し...
谷崎潤一郎 「鍵」
...此の間もお前のお蔭で...
谷崎潤一郎 「少年」
...お庄は母親の蔭の方に坐っていて...
徳田秋声 「足迹」
...椎の木の蔭に飛んでることがありました...
豊島与志雄 「古木」
...『ほんとにお前のお蔭で餘計な人騷ぎをした‥‥‥‥‥』『それでもまあ直ぐ鎭まつて...
南部修太郎 「疑惑」
...お蔭であんなに庇(かば)つたお濱も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...別にどうもしたわけぢやありません――あれあの通り」振り返るとどこの隙間(すきま)からか此方を見てゐたらしい幾松はあわてて物蔭に姿を隱すのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「何んだお前か」建物の袖の蔭から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あれだけの幅のある大きな業績と結果とを残したのは全くその御蔭である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...小鳥の巣(押韻小曲)蔭にわたしを立てながら...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...若葉の蔭に楡銭が堆(たい)を成して散り重なり...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...蔭間ではなく――お袖の実のむすめ...
吉川英治 「大岡越前」
...木蔭にうずくまって...
吉川英治 「私本太平記」
...陽は遠く山間(やまあい)に蔭って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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