...一本(ほん)の満開(まんかい)の山椿(やまつばき)の木蔭(こかげ)に...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...その人のお蔭でコースがちっとも捗(はかど)らないの...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...蔭で悪口を吐くやうな卑劣なことはしなかつたのよ...
徳田秋聲 「草いきれ」
...蔭で、田代芳輔の口添があったのは勿論である...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...向うの松の木蔭で...
中里介山 「大菩薩峠」
...蔭にはいつも両先生がついていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...戸袋の蔭の二本差(りゃんこ)も?」「そうだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...富藏は裏の物置の蔭に案内しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あとは何の蔭もない場所です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物蔭に身を隱して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道が暑くてたまらないほど小蔭ひとつない草いきれのしている土地であった...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...我れを何處(どこ)までも日蔭ものゝ人知らぬ身と爲(し)て仕舞はじ...
一葉 「暗夜」
...あれだけの幅のある大きな業績と結果とを残したのは全くその御蔭である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...あの女がいたお蔭で...
森鴎外 「雁」
...彼女はのがれて柳の蔭に身をかくす...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...俺(おら)あ途方もない幽霊に附纏われた御蔭で...
夢野久作 「近世快人伝」
...昌幸の旗合図と共に、忽ち、そこらの林や、山蔭から、一隊、また一隊、真田方の伏兵が起(た)ちあらわれ、息をついている徳川勢へたいし、猛鷲(もうしゅう)のように、つかみかかって行くのが見える...
吉川英治 「新書太閤記」
...鑑てくれとは』『お蔭様で...
吉川英治 「山浦清麿」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??