例文・使い方一覧でみる「蔭」の意味


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...我々は何よりも真先きに空気のおで生きてゐるので...   我々は何よりも真先きに空気のお蔭で生きてゐるのでの読み方
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」

...その外(ほか)箪笥のにも...   その外箪笥の蔭にもの読み方
江戸川乱歩 「恐怖王」

...そのに隠れてにや/\笑つてゐる大村西崖(せいがい)が...   その蔭に隠れてにや/\笑つてゐる大村西崖がの読み方
薄田泣菫 「茶話」

...5.吾々が今尚そのおを蒙つてゐる最古の文化國埃及は三千年或ひはそれよりもつと前に劇的演技に見物人を送つた...   5.吾々が今尚そのお蔭を蒙つてゐる最古の文化國埃及は三千年或ひはそれよりもつと前に劇的演技に見物人を送つたの読み方
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」

...思へば父が庇目(ひいきめ)の過(あやま)ちなりし...   思へば父が庇蔭目の過ちなりしの読み方
高山樗牛 「瀧口入道」

...そいつに対する彼女のの嘲罵(ちょうば)は...   そいつに対する彼女の蔭の嘲罵はの読み方
太宰治 「男女同権」

...浅く雪に蔽(おお)われた日の屋根であった...   浅く雪に蔽われた日蔭の屋根であったの読み方
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」

...繰込んできた同勢は手を取り組んで、ここの木や、かしこの築山(つきやま)ので散々(さんざん)に踊ります...   繰込んできた同勢は手を取り組んで、ここの木蔭や、かしこの築山の蔭で散々に踊りますの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...七兵衛は、そんな事を考えている時、下では、呉竹の間や、稲垣のや、藤棚の下や、不動堂の裏あたりから、黒い人影が幾つも、のこのこと出て来ては、松の幹の下の、以前に話し込んでいた二人の前に集まると、二人の者がいちいちそれに囁(ささや)いて差図をするらしい...   七兵衛は、そんな事を考えている時、下では、呉竹の間や、稲垣の蔭や、藤棚の下や、不動堂の裏あたりから、黒い人影が幾つも、のこのこと出て来ては、松の幹の下の、以前に話し込んでいた二人の前に集まると、二人の者がいちいちそれに囁いて差図をするらしいの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...その辺で、また道庵先生が一転して、堕胎や間(ま)びきの悪い風儀を罵(ののし)りながら、その口の下から、徳川幕府がこうして三百年も日本の国を鎖(とざ)していながら、人間がこの国に溢(あふ)れ返りもせず、人口過剰のために、乱民が出来たり、食糧不足が生じたりすることが、部分部分には多少なかったとは言えないけれども、大体に於ては、無事に三百年を経過して来たというものは、にこの堕胎や、間びくことの不言実行が行われていて、そうして、おのずから人口調節になったのだという人の説と、これもまた一理あって、人間は鼠をつかまえて、鼠算だのなんのと愚弄(ぐろう)嘲笑するけれども、人間それ自身の殖え方が鼠には負けないこと、殖えるままに殖やし、生れるままに産ませて置けば、三百年どころではない、三十年、五十年で、二倍にも三倍にもなって、忽(たちま)ちこの島国は人間で蒸れ返ってしまう――そこで徳川三百年の間、たいして人口に増減がなく調節されて来たのは、この闇から闇の不言実行が、到るところに行われていた結果だという説と、それから、今まではそれでよかったが、これから開国ということになってみると、日本人も、どしどし外国へ行かなけりゃあならないのだから、人間をうんと産み殖やせということになるだろう、そうなると、これからの時勢は、右の不言実行の法度(はっと)が厳しくなる!というようなことまで、発展だか、脱線だか知らないけれども、道庵がお雪ちゃんのために語って聞かせました...   その辺で、また道庵先生が一転して、堕胎や間びきの悪い風儀を罵りながら、その口の下から、徳川幕府がこうして三百年も日本の国を鎖していながら、人間がこの国に溢れ返りもせず、人口過剰のために、乱民が出来たり、食糧不足が生じたりすることが、部分部分には多少なかったとは言えないけれども、大体に於ては、無事に三百年を経過して来たというものは、蔭にこの堕胎や、間びくことの不言実行が行われていて、そうして、おのずから人口調節になったのだという人の説と、これもまた一理あって、人間は鼠をつかまえて、鼠算だのなんのと愚弄嘲笑するけれども、人間それ自身の殖え方が鼠には負けないこと、殖えるままに殖やし、生れるままに産ませて置けば、三百年どころではない、三十年、五十年で、二倍にも三倍にもなって、忽ちこの島国は人間で蒸れ返ってしまう――そこで徳川三百年の間、たいして人口に増減がなく調節されて来たのは、この闇から闇の不言実行が、到るところに行われていた結果だという説と、それから、今まではそれでよかったが、これから開国ということになってみると、日本人も、どしどし外国へ行かなけりゃあならないのだから、人間をうんと産み殖やせということになるだろう、そうなると、これからの時勢は、右の不言実行の法度が厳しくなる!というようなことまで、発展だか、脱線だか知らないけれども、道庵がお雪ちゃんのために語って聞かせましたの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...御様で生涯没頭して悔(くい)ない面白い仕事にありつきましたと言おうかと思っているうちに...   御蔭様で生涯没頭して悔ない面白い仕事にありつきましたと言おうかと思っているうちにの読み方
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」

...戸袋のを念入りに調べましたが...   戸袋の蔭を念入りに調べましたがの読み方
野村胡堂 「銭形平次捕物控」

...八五郎は待ち構へたやうに物へ引つ張つて行つて...   八五郎は待ち構へたやうに物蔭へ引つ張つて行つての読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...高い建築物の日を泳ぎ廻る群衆の一滴で彼はあった...   高い建築物の日蔭を泳ぎ廻る群衆の一滴で彼はあったの読み方
原民喜 「玩具」

...ぺしやんこになつた建物のからふと...   ぺしやんこになつた建物の蔭からふとの読み方
原民喜 「夏の花」

...在留邦人のうるさい口を...   在留邦人のうるさい蔭口をの読み方
三浦環 「お蝶夫人」

...そいつが自分はに隠れて...   そいつが自分は蔭に隠れての読み方
山本周五郎 「五瓣の椿」

...立派な犬が人々のにいたのだ...   立派な犬が人々の蔭にいたのだの読み方
吉川英治 「私本太平記」

「蔭」の読みかた

「蔭」の書き方・書き順

いろんなフォントで「蔭」

「蔭」の英語の意味

「蔭なんとか」といえば?   「なんとか蔭」の一覧  


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