...靴足袋、玩具、甘蔗の茎、貝釦(かいボタン)、手巾(ハンカチ)、南京豆、――その外まだ薄穢い食物店が沢山ある...
芥川龍之介 「上海游記」
...城山に於ける甘蔗は全然地上に押倒され其方向は何れも西々北に向へり...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...よく好んで甘蔗を食べたものだが...
薄田泣菫 「独楽園」
...三年霜に打たれた甘蔗(かんしょ)だのを必要とした...
太宰治 「惜別」
...三年霜に打たれた甘蔗を捜しまわらなければいけなかった...
太宰治 「惜別」
...甘蔗(さとうきび)...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...甘蔗と間違えて西洋箒黍(ほうききび)を噛(か)んで吐き出したり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...当時しばしば田畑に甘蔗を植るを制止するの令あり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...見渡す限りの甘蔗畑も...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...甘蔗の糖分の稀薄な夏季は工程を休み...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...それはある程度の割合で蔗糖のあるビールはモールトだけで作られたビールのように保存できないからである...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...甘蔗畑へ忍びこみ...
浜本浩 「甘い野辺」
...甘蔗畑(かんしよばたけ)や...
林芙美子 「浮雲」
...甘蔗を砂糖に煮てゐるところへ出た...
林芙美子 「屋久島紀行」
...竹の莖のやうな甘蔗をモオタアのかゝつた絞り機械で...
林芙美子 「屋久島紀行」
...甘蔗から絞ったラムという強い酒を飲み...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...住民が屋上に供えた稲稷甘蔗等を食い頬に貯えて去る...
南方熊楠 「十二支考」
...漸く蔗を嚼(か)む境に入りぬ...
森鴎外 「舞姫」
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