...山の中で蔓草を押しのけながら歩いた...
...庭には蔓草が生い茂っていたので、掃除をした...
...蔓草が家の周りに進入しているため、駆除する必要がある...
...園芸オタクの友達は、蔓草を根絶やしにするのが得意だ...
...スズメバチが蔓草の葉っぱに着いたのを見たので、気をつけた方がいい...
...――しかもその蔓草は幾すぢも蔓を伸ばしてゐるかも知れない...
芥川龍之介 「「侏儒の言葉」の序」
...針金のように地にのたばった霜枯れの蔓草...
有島武郎 「フランセスの顔」
...蔓草(つるくさ)が足にからんで歩き難かった...
梅崎春生 「日の果て」
...宇治は蔓草(つるくさ)を引きちぎる高城の靴音を聞きながら唇を噛んであるいた...
梅崎春生 「日の果て」
...ふたつの犬はよぢのぼる蔓草(つるくさ)のやうにほのきいろい夕闇の無言のなかへまひあがるのだ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...あの青淵にすがりついた蔓草のやうに...
薄田泣菫 「飛鳥寺」
...――・墓まで蔓草の伸んできた□水にはさまれて青草・山畑かんらんやたらひろがる・松かげ松かぜ寝ころんだ・茅花穂に出てひかる・山ゆけば水の水すまし□・地べた歩きたがる子を歩かせる□さみしうて夜のハガキかく川棚温泉の缺点は...
種田山頭火 「行乞記」
...紅葉した蔓草(つるくさ)が岩に搦むで居る...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...又蔓草の右巻きと左巻きとの区別(Kant, Metaphysische Anfangsgrnde der Naturwissenschaften. Phoronomie)はカントが指摘したように概念によっては与え得られない処の直観の事実である...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...ながながと蔓草の中に倒れている山林官長の死骸が發見された...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...「親分さん、――私はもう」平次の首へ、蔓草のように、犇々(ひしひし)と巻いて来る女の腕は、平次の手で静かにほぐされました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私が最初そんな蔓草に注意し出したのは...
堀辰雄 「美しい村」
...わがはしやぎし心は晩秋(ばんしう)の蔓草(つるくさ)の如(ごと)くから/\と空鳴(からな)りするといふやうな意(こゝろ)があつたやうに覺(おぼ)えてゐます...
水野仙子 「冬を迎へようとして」
...何とかいう葉の大きい蔓草(つるくさ)が...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...くずれた土塀には蔓草(つるくさ)の葉が縦横に這い...
吉川英治 「江戸三国志」
...蔓草(つるくさ)の芽はやはり蔓となって伸びてきた...
吉川英治 「新書太閤記」
...蔓草(つるくさ)の白い花みたいに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...葭(よし)や蘆(あし)や雑木や蔓草(つるくさ)がはびこって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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