...山の中で蔓草を押しのけながら歩いた...
...庭には蔓草が生い茂っていたので、掃除をした...
...蔓草が家の周りに進入しているため、駆除する必要がある...
...園芸オタクの友達は、蔓草を根絶やしにするのが得意だ...
...スズメバチが蔓草の葉っぱに着いたのを見たので、気をつけた方がいい...
...――しかもその蔓草は幾すじも蔓を伸ばしているかも知れない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...針金のように地にのたばった霜枯れの蔓草...
有島武郎 「フランセスの顔」
...天井からベルトが蔓草(つるぐさ)のようにたれ下っていたりしたからである...
海野十三 「骸骨館」
...黒と茶色と赤のスコッチの糸で蔓草のやうな模様が縫ひかけてある...
鈴木三重吉 「桑の実」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...・なつかしい足音が秋草ふんでくる(樹明君に)・壁の穴からのぞいて蔓草敬治君に三句逢へば黙つてゐればしめやかな雑草の雨・秋めいた雨音も二人かうしてをれば更けてかへるそのかげの涼しすぎる追憶一句・お祭の甘酒のあまいことも追加一句・草のあを/\はれ/″\として豚の仔が驚いてゐる八月三十日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...ながながと蔓草の中に倒れている山林官長の死骸が發見された...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...美しい蔓草のような柔らかさと強靭さを持った四肢や...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ワナワナと蔓草(つるくさ)のように絡み付くのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蔓草類にその図説が出ているので...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...アカネ茜草指(あかねさす)武良前野逝(むらさきぬゆき)標野行(しめぬゆき)野守者不見哉(ぬもりはみずや)君之袖布流(きみがそでふる)アカネは我邦の何処にも見らるるアカネ科の宿根植物で山野に出ずれば直(す)ぐ見付かる蔓草である...
牧野富太郎 「植物記」
...復(ま)た例の写生をして見ようかと思いついてふとそこにあった蔓草(つるくさ)の花(この花の本名は知らぬが予の郷里では子供などがタテタテコンポと呼ぶ花である)を書いて見た...
正岡子規 「病牀苦語」
...わがはしやぎし心は晩秋(ばんしう)の蔓草(つるくさ)の如(ごと)くから/\と空鳴(からな)りするといふやうな意(こゝろ)があつたやうに覺(おぼ)えてゐます...
水野仙子 「冬を迎へようとして」
...青々とした蔓草(つるぐさ)の巻き付いている...
ハンス・ランド Hans Land 森鴎外訳 「冬の王」
...竹の枝に絡まった蔓草(つるくさ)の先が...
山本周五郎 「やぶからし」
...その蔓草は麹町(こうじまち)区内のC国公使館の壁を包んでいるのと同じ外国種の見事なものであったが...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...真紅の花を着けたる蔓草...
夢野久作 「白くれない」
...青草の堤には、蛇苺の實が紅く、甘草の花も紅く、蔓草は伸び、柳の藪が白い絲を吐き出してゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
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