...決して未だ知られざる者を蔑視することを許されない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...凡下なる者の佳作を蔑視するの勇氣は吾人を新聞雜誌の呵責から救ふ唯一の道である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...無意識の君主を蔑視するものは――「無意識」の神聖なる祭壇を蹂躪して我は顏をするものは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...内省の意義を蔑視することを許されない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...無辜(むこ)を虐げ真理を蔑視する女帝女王の頭(かしら)を飾るためにか...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...征服者は常に被征服者を蔑視する...
大杉栄 「征服の事実」
...性慾を蔑視する平素の持論にも矛盾しなかった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...自己の本体を蔑視する...
夏目漱石 「それから」
...ことにジャーナリズムを蔑視すること蛇蝎(だかつ)のごとき学界にあって...
平林初之輔 「作家としての小酒井博士」
...哲学が死を蔑視する上に有効であることを確信している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人生を蔑視する説もわらうべきである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そしてこの研究によって自分を蔑視するにいたったから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々に打ってかかるあらゆる出来事をひとしく蔑視する強く堅い心のことである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一人一人のときはこれを蔑視するに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あまり執拗に性を蔑視するように見られまいと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――おまえは是れこそと心をうちこむ情熱がない、すべてに信頼の念がない、人を蔑視する、つまりそのままでは無用の長物で、世道人事の妨害となるばかりだ...
山本周五郎 「新潮記」
...自分を蔑視する苦しさもあきらめに変えてしまう...
横光利一 「旅愁」
...新しい作品に許(ばか)り趨(はし)つて前代を蔑視すると云ふ風が無い...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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