...此の如くにして久しく祈つてゐる間...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...久しくえ忘れぬやうに...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...吾々の祖先達は『最早年久しく業家にありて世の治亂にかかはらず...
石川三四郎 「浪」
...久しく都門の風塵に生活せる今の身に取りては...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...蔵幾が淹留既に久しくして忽ち中国を念うと似たり...
高木敏雄 「比較神話学」
...久しく酒に遠ざかり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...幾久しく認識されんことを...
戸坂潤 「社会時評」
...詩の趣(おもむき)は王朝以後の伝習で久しく日本化されて今日(こんにち)に至ったものだから...
夏目漱石 「思い出す事など」
...私は久しく世界をさまよったみんなが私を知っている……「おー! おー! お早うございます...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...または久しくのらなかったあとで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...北山の寺へも久しく見舞わなかったことを思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...童女の神二人いませりということを久しく言い伝えたりしが...
柳田国男 「遠野物語」
...信州で或人が久しく煩って居ると...
柳田國男 「どら猫観察記」
...久しく憶(おも)い出さなかった少年の日が蘇(よみがえ)って来る...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...保存が久しく続いたことを意味するので...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...久しく閉まったきりで...
山本周五郎 「初蕾」
...門(かど)の鈴を船頭が稍(やゝ)久しく押してると...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...名のみは久しく聞いてゐる奧山半僧坊に詣で...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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